自然歩道  

Back To Index

多 良 岳 983.0M 2005.07.23 一ノ宮側登山口⇒一ノ宮岳⇒黒木岳⇒前岳⇒多良岳⇒金泉寺⇒群生地⇒金泉寺入口
                
アウトドアショップ主催のバスハイクで多良岳山行に参加しました。
今回は前回の九千部岳に続いて2回目の県外山行。同じ長崎県でした。季節の花見物ハイクだから多分参加者も多いだろうと
予想していましたので早めに参加申し込みをしていました。
予想通り参加者は20名で定員いっぱい。マイクロバスはガイドさんと運転を兼ねたガイドさん2人を含めて22名で太宰府インタ
ーより嬉野インター、鹿島市内を通り小長井の信号より一ノ宮側の登山口を目指しました。
途中ガイドさんの説明によるとオオキツネノカミソリはあまり期待出来ないとのことでした。案の定金泉寺までオオキツネノカミソ
リの姿には出遭えません。
途中の暑さの為、ヘロヘロになりながら金泉寺にやっとたどり着いたら、そよかぜさん、ミラさんたち長崎組が出迎えてくれまし
た。長崎組の情報で西野越方向の群生地で開花しているとの情報で予定のコースを外れて寄って行くことになりました。
          
太宰府インターより約3時間、今日の出発点である一宮側の登山口到着。準備運動してスタート。これから多良岳・金泉寺まで
3KMの標識。総員22名の集団が登山道を一列に登る光景は壮観。
自然林の中を進むが、この登山道は落ち葉がやたらと多い。ここを歩く登山者はあまり多くないのだろうか。荒れたコースでは
ないが登山者が踏みならした形跡も薄い。自然のままで良いが単独だったら少し寂しいかな。
暫らくなだらかなコースが続く。樹林の中を歩くので暑さの影響はそれ程でもない筈だが、少しずつ蒸し暑さが増してきた。
時々アブが顔の周囲を飛び回ってそのうるさいこと。あの独特の羽音でうろつかれては気分的に参ってしまう。
汗がダラダラと噴出す。直ぐに首に巻いたタオルがぐしょぐしょになり始める。
登山口から38分。進路の右側に小さな鳥居があった。ガイドが「ここが一ノ宮岳です」。登る前は山頂名からして、これが山頂
だといったイメージを描いていたら意外とこじんまりした山頂だった。勿論見晴らしは全くダメ。
ここでガイド兼運転手さんが車を金泉寺入り口へ回送のため一ノ宮側登山口へ引き返して行った。
    
      
一ノ宮岳を過ぎれば次は黒木岳。相変わらず同じような自然林の道が続く。少しずつ道が不鮮明を増してきた。
ただ赤テープだけは随所に見られた。しかし足許は枯れ葉だらけ。山道が不鮮明。歩きながら単独歩きだったら藪漕ぎに迷い
込んだと錯覚するんじゃないかと思う程だった。ただ今日はガイドさん付きの大人数。安心して歩く。
そのうち後ろから2人の登山者がやってきた。この登山者も自分達が歩く道とは違う所を歩いてやって来ている。やっぱり軽度
の藪漕ぎになっている。
暑さは最高潮。時々木陰に入って休息を取る。皆一斉に木陰に避難。自分だけは木陰の外で休息を取ることが多い。GPSを
携行しているので、自然林の中で受信不能となった状態を快復しようと、衛星からの信号捕捉のため日が射す場所でGPSを
空へ向かって差し出す。少しでも歩いた軌跡が取れれば、後の地図作成に都合が良いからである。
やがて前方に小さな空地がある。ここで休憩かと思ったら「ここが黒木岳です」。単なる小さな空き地だが、木に小さな板で黒
木岳の表示。へ〜これが黒木岳か〜ッ。慌ててデジカメを撮る。

黒木岳から同じような道を歩いて13分、前方の隊列がとまった。これまでの道にしては少し広めの空地があったのでそこで休
憩かと思ったら、いきなり「ここで昼食にします」。
多分金泉寺で待っているかも知れないそよかぜさん、ミラさんには昼食は金泉寺になると思うと、いい加減なことを知らせてしま
った。今頃は金泉寺近くかなと思うと少し気が焦る。
皆思い思いに木陰に入ってアウトドア店調達の弁当をひろげる。腰を下ろした足許の周囲にはトラノオがいっぱい咲いていた。
   

一ノ宮岳

黒木岳
黒木岳から15分
ここの空地で昼食

      
昼食後、多良岳へ向けて出発。しかしここから岩場あり小さなアップダウンありのスリルに満ちた歩きとなった。
少しずつメンバーの中から遅れ気味の人が出る。夫婦で参加の2組のかなり高齢の主人の方にこれが顕著に
現れ始めた。奥さんの方は問題なく元気。中高年のおばさんパワーには敬服。自分もやがてこうなるんだろうか。

今までの鬱蒼とした自然林歩きから時々見晴らしが良い場所に出る。山頂にいっぱい鉄塔が立つ五家原岳が
見えた。そこから見下ろす真下の景色も素晴らしい。
やがて前岳に到着。岩場からの景色を堪能。ここから多良岳がもう間近。遠くおわんをひっくり返したような容姿
の経ヶ岳も見えた。あの山は険しいだろうなと想像する。でも一度は登ってみたい気もする。
   

      
まだまだ続く岩場の小さなアップダウン。確かGPSでは前岳から多良岳までの距離は直線で550Mくらいだった
と記憶するが、こういうアップダウンの連続で思いのほか多良岳山頂まで届かない。
嬉しいことに遅れ気味だった方が元気を取り戻され、自分の真後ろを遅れることなく歩いてこられた。奥さんがぴっ
たりと後ろに寄り添って声をかけている。これが夫婦というもんだとつくずく思った。
やがて前岳から42分かかって多良岳到着。ここで記念撮影と休憩。一気に水補給。タオルもシャツも汗でグショ
グショ。

あ〜あれが多良岳だ

多良岳山頂

        
多良岳から最後の目的地金泉寺へ向かって出発。金泉寺までは下りばかりで20分くらいで着くかと思ったらなんと
なんと40分もかかってしまった。
道は宝満正面道の石段を歩くのと似たような感じであった。この時自分の頭にはオオキツネノカミソリのことはすっか
り頭から消え去っていた。恐らく他のメンバーもそうだったと思う。
とにかくこの蒸し暑さの中、やっとたどり着く最終目的地・金泉寺。今日はこれだけで満足であった。

石段を降りながらひょっとしたら金泉寺で到着を待ってるかも知れないミラさんとそよかぜさんの事が気になりだした。
九千部岳の時でもミラさんはご主人のtetu-1さんと長いこと山頂で待っていてくれたのだ。
いつの間にか先頭近くを下りていた。ガイドからあそこが金泉寺と教えられた時、前方に7・8人の姿が視界に。
一人一人すぐにわかった。山馬鹿さんと、三郡山で途中から一緒に歩いた「歩ける会」の方達とそよかぜさん。
そしてミラさんとtetu-1さん。拍手で迎えられた。
そして歓迎の缶ビールを。いや〜これはうまかった。最近はワインばかりであったが、やっぱりここは冷たいビールが
一番。またそよかぜさんのHPに登場される花に詳しい白髪さん、それにちょうど通りかかった女性の方がよくこのHP
を見ているということで紹介された。
HPを訪問される大多数の方の顔も知らないままに終わるインターネットの世界で、まったく面識が無かった方から声
をかけられることは本当に嬉しい。紀行文に力が入りそう。
   

多良岳から金泉寺への石段

    
さて、これからの予定は金泉寺から金泉寺入り口まで下り、大渡橋まで歩く予定であった。しかしガイドの下見で
大渡橋まではあまり大したことがないという判断で金泉寺入り口から帰路につく予定であった。
しかしミラさん、そよかぜさんから西野越先の群生地が開花しているという情報でそこまで足を延ばすことになった。
金泉寺から歩いて10分ほど。本来はここが大群落になるらしい。今年は大分遅れている。それでも先週の井原山
よりは多く開花していた。

帰りの車内で皆んなダメだと思っていたオオキツネノカミソリに出遭えて大満足、「あれを見んやったら、何のために
来たかわからんもんね」。
「有明海の湯」の露天風呂に浸りながら、来年の時期にはもう一度訪れようと心密かに決心。
        
今日の参考タイム

一ノ宮側
登山口

一ノ宮岳

黒木岳

昼食

前岳 多良岳 金泉寺

西野越側
群生地

金泉寺

金泉寺入口

10:37

11:15

11:37

11:50
12:24

12:56 13:38
13:43
14:23
14:40

14:50
14:58

15:08

15:36

タイムは実際に歩いた時間で個人差がありあくまでも参考です。
移動時間のみで休憩時間等は含んでいません。



   

inserted by FC2 system