自然歩道
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祖 母 山 | 1756.4M | 2005.08.12 | 北谷登山口⇔千間平⇔三県境⇔国観峠⇔祖母山 |
連日猛暑が続き、なかなか山行への足が向きません。8月初旬はアウトドア店の”坊ヶツル”ハイクに参加予定 でしたが先月の大雨により登山道が荒廃して歩けなくなったようで、このハイクは中止となりました。 そこでこの代わりに祖母山の歩きに参加することにしました。集合は自分が最も苦手とする早朝5時30分博多 駅集合。しかしこれは”おいッ・・起きろッ!”の目覚まし時計に起こされて博多駅までタクシーを飛ばして無事 クリアー。 11人の参加者を乗せて熊本インターから57号線を走り、途中で橋を渡って高森方面へ右折し一路北谷登山口 を目指しました。最後に林道みたいな道を走りましたがこれがマイクロバス1台がやっと通れる山道です。それに 道は小さなカーブの連続。一見バスの横を擦ってしまいそうな感じ。よくこんな道を走るもんだと感心。途中で離 合車が来たら完全にアウトになりそう。道の立て札を見ると「九州自然歩道」と書いています。 「へ〜ッ、このマイクロバスは自然歩道を走っとるばい」と、つまり車で山登りをしているといった感じでした。 やがて杉の伐採作業中のトラック2台が停まっていました。幸いここは少し広めになっている。その時前方から 車が1台下りてきます。場所がよかったのでうまく離合できました。この車が少し早めに来ていたら離合はどうな ったんだろうと車内で囁きあっていたら、ガイドさんが「大丈夫です。この道は離合する場所がちゃんと決まって いますから」ときた。 バスハイクに参加する度に登山口までの道順を頭に叩き込んできましたが、この時点でこのコースを自分の運 転ではとても無理と諦めました。(離合がなければ問題は無いんですがね) |
伐採作業車と下りる登山者の車と離合した地点の2・300メートル先に急に視界が拓けたような感じになった。 そこにはこんな狭い道を延々と走ってきたことを忘れさせるような空き地と立派な休憩所・トイレがあった。 既に登山者の車が3台駐車中。この道は登山者以外は入ってこないので離合は殆んどないということだったが 登山者でも早朝登って早く帰る者も居れば、時間をずらして来る者も居ろうもんと至らぬことを考える。 ここで準備体操。この時点は他の参加者よりも忙しい。GPSのセットである。準備体操しながら衛星捕捉から 目標地点設定、ナビ設定、軌跡設定やらをしなければならない。何とかスタート時間に間に合った。 9時30分スタート。北口登山口は千間平コースと風穴コースの登山口である。今日は千間平コースをピストン。 登りは千間平コース、下りは風穴コースを歩くかと思っていたが風穴コースはかなりハードなコースで初心者の 歩きにはちょっと無理だそうだ。折角2・3日前にテレビで風穴の洞窟を紹介していたのに。中には入らないとは 思っていたが傍は通ると思っていたのが残念。 北谷登山口から暫らく杉林を歩く。残念ながら何時ものようにGPSは効かない。途中に水場があったが水が殆 んど流れていない。コップだけが虚しく置いてあった。 それほどのきつい勾配もなく、ただひたすら杉林を歩くとやがて道はササが道の両脇で歓迎。周囲の樹木も緑で 歓迎。暫らくは祖母山山頂との距離が縮まらない、むしろ歩く場所によっては山頂への距離が遠くなることもある。 (地図参照) |
やがて、今は歩けない旧い登山口からの道と合流する地点で大きく右に曲がる。このあたりから低木の樹林に 変わりGPSの衛星捕捉がうまくいきだした。祖母山頂との距離もグングン縮まる。 勾配もなだらかになった先に少し広めの空き地がある。自分は最後から2番目に歩いていたので、先頭のガイド が立ち止まったのが見えた。先頭に近い参加者が次々と背中の荷を降ろして休憩モードだ。ここで水補給。 先日テレビで熱中症対策はただ水だけ補給すれば良いもんじゃなくて、適当な塩分の補給をしないといけないと 学んだので今日は干した梅干を持ってきていた。 そこに参加者へ持参のものをおすそ分けに配ってまわる女性が現れた。「どうぞ」と言って自分に差し出されたも のはなんと梅干が入った小さな袋だった。せっかく差し出されたものを「すみません、持っています」というのも気 がひけてありがたく頂いた。こんな時に梅干しを皆んなに配るこの女性、なかなか気がきくなと感心。 梅干を頬張って、自分のものは袋を破らずそっとウエストポーチにしまいこんだ。(梅干はその後、水補給の度に 水と一緒に補給したが、かなり効果があるように感じた) 7分休憩後、出発の合図。ッと近くにある立て札が眼に入る。千間平だ。あ〜ここが千間平か!気付いて良かっ た。千間平から暫らく穏やかな歩きとなる。 |
緑多く穏やかな歩き |
千間平〜国観峠までの穏やかなコース |
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三県境 |
三県境〜国観峠 |
三県境から26分、急に広場のような広い空き地に出た。ここが国観峠である。広場の前方には今まで一度も姿が見え なかった祖母山の全容が見えた。ここから見る限りなだらかな稜線を描く山に見えるが、反対側の天狗岩から眺める祖 母山の景色は雄大だそうだ。 |
国観峠から祖母山を望む |
国観峠出発 |
国観峠からは勾配が増して山道も木の根っこが張り出してきて、足許が悪く前進も遅れ勝ちとなる。 自分の前を歩くのは73歳の男性。ロッククライミングが得意と聞いた。右手にピッケルを持って背中にリュック、 腰にウエストポーチ、肩から山用品が入った袋、その他小さな小物入れの様な袋を2つも提げている。 どう見てもテレビでよく見るロッククライミングの雰囲気が漂っている。 とうとう最後の登りになって急速に遅れだした。この人の後ろに自分と40代の男性が続く。ガイドさんと先行者 が時々歩調をとめて我々後続3人を待つ。 GPSで残りの距離200メートルを示したところで、後ろから「後○○メートルですよ」と声をかけて励ますが、あ まり伝わっていないようだ。 山頂も間近になって山頂からガイドさんが気遣って駆け下りてきたが、最後まで単独で登り遂げた。 |
国観峠⇒祖母山の登り(段々険しくなる) |
山頂中央には祠があってテレビのアンテナらしきものが立ててある。山頂にしては妙なものが立ててあるなと思っ ていたら、その横で無線でやりとりする登山者が一人。 今日の遠望はまずまずと言ったところ。もっと天気が良い日は遠く由布岳の姿も見通せるそうだ。初めての標高 1700メートル代からの遠望は雄大である。 いろいろガイドさんに説明を受けたが、北東に見えるのが前障子、手前に大障子岩、直ぐ手前には切り立ったいか にも険しそうな小さなピークが見える。 南側には古祖母山、障子岳、親父山が見えた。 山頂で昼食。昼食と休憩時間は45分。時間はあっと言う間に過ぎた。自分の腕時計ではまだ出発の時間には余 裕があると思っていたら、出発の号令。おかしいと思って腕時計をよく見ると昼食を始めた4・5分後のままで針が 停まっていた。 |
祖母山山頂(山頂で無線交信をしていた) |
下山は同じコースを戻る。高度を下げるにしたがって気温が上昇していくのがよくわかる。 直射日光があたる所ではその暑さがもろにくる。 帰りは実際の時間よりも長く感じた。 スタートと同じ北谷登山口へ戻ってきた時、運転の○○さんが我々の戻りを待っていた。 6時間もの間、ここで待っていてくれたのだろうか。 |
今日の参考タイム |
北谷登山口 |
千間平 |
三県境 |
国観峠 |
祖母山 |
国観峠 |
千間平 |
北谷登山口 |
9:30 |
10:43 |
11:09 |
11:35 |
12:36 13:15 |
13:53 |
14:41 |
15:44 |
タイムは実際に歩いた時間で個人差がありあくまでも参考です。
移動時間のみで休憩時間等は含んでいません。