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三 俣 山 1744.8M 2005.10.24 大曲⇒諏蛾守越⇒西峰⇒三俣本峰⇒北峰⇒南峰⇒四峰⇒諏蛾守越⇒長者原
          
アウトドア店の「三俣山と大鍋・小鍋めぐり」に参加。参加者14名。三俣山は8月の企画で参加申し込みをしながら人員
不足で登れなかった。今回はその再挑戦。
9日前の由布岳登山ではあいにくと雨に降られたが、今日は朝から快晴。大分自動車道・九重ICを降りて長者原を経由
して9時30頃大曲の駐車場到着。軽く準備体操をした後、9時52分スタート。
暫らく軽い傾斜の道を歩くと舗装道路に出る。その道を硫黄山方向へ向かって歩く。途中の道では豪雨の被害による復
旧作業が行われている。
やがて硫黄山が噴煙を噴き上げる姿が目前に迫った頃、道の左手に砂防ダムがある。そこを跨いだらゴロ石が多い斜面
を登る。ルートには黄色のペンキで大きく目印をついているから歩きはわかりやすい。
朝の気温は特別寒い感じではなかったが、寒さ対策にウエアーを羽織っていた。段々体内の暑さが増してきた。
スタートからちょうど60分、諏蛾守越到着。ここで休憩と衣服調整。ウエアーを外して長袖のシャツだけの姿になる。
  

硫黄山(この先の砂防堤から左へ入る)

      
諏蛾守越から最初の峰・西峰を目指す。西峰へは諏蛾守越から見上げれば直線的に登り上がるコースに見えるが、実
際は登り上がった所が西峰ではなく、そこから北西方向に少し下ってまた登り上がったところに西峰がある。
ガイドさんの話ではここを山頂と思って帰る登山者もいるとか。しかし初めての場合は山頂と間違えそうだ。
気温も暑からず寒からず、歩きに最適である。斜面はかなり傾斜があり夏場なら汗が吹き出そうなルートだが、今日は
快適に一歩一歩斜面を登って行く。
   

諏蛾守越

諏蛾守越から西峰へ向かう

      
振り返ると久住山、天狗ガ城、中岳、稲星山、白口岳のくじゅう連山を一望。静かに舞い上がる硫黄山の白い噴煙と青く
済みきった空が素晴らしい。未だ紅葉というには早い感じがしたけれど、ところどころに紅葉した景色が点々と眼に入る。
 

諏蛾守越から36分。西峰到着。ここから360度のパノラマ。北方面には先日登った涌蓋山、平らな万年山、東方向には
大船山、平治山、そして南方面は
久住山、天狗ガ城、中岳、稲星山、白口岳などがすぐ目の前に聳え立つ。
先ほど立った西峰から歩いて来たコースもなかなか格好良い。快適なコースに見える。
   

本峰へ向かう途中、西峰を振り返る

    
西峰から26分で本峰到着。ここも西峰でみた景色と同じ。まさにくじゅうの真ん中に居るといった感じがする。
ここで昼食休憩。腰をおろして弁当を広げていると遠くでヘリコプターが飛来するあの独特の音が耳に入る。
どこかで山の遭難事故でもあって救出活動でもあったんかと思いながらオニギリを頬張る。
しかし遠くで聞こえていたはずの音がこちらに接近してくる。今度は三俣周辺を何度も旋回。よく見ると読売
新聞社のヘリコプター。

そのうちヘリの音も気にならなくなって、オニギリに没頭。今日はアウトドア店のガイドさんが暖かい紅茶を皆
んなに振舞うため山頂喫茶店を開業。やはりこれから寒い季節、暖かい紅茶の温もりが身にしみる。

昼食・休憩時間も終わり北峰へ出発準備をしていると、またヘリが急接近。ヘリからタオルのような長い布を
振っているのが見える。操縦席からも盛んに手を振るのが見える。こちらも両手を挙げて力いっぱいを振った。
この時だけは童心へ帰っていた。
   

本峰はすぐそこだ

読売新聞社ヘリ

       

三俣山・本峰(先方の山は涌蓋山?)

本峰から北峰へ向かう(大鍋)

     
やがて北峰到着。ここは山頂標識が立っているだけで2人立てば窮屈になる山頂。写真を撮ってもらって通過。
次に南峰を目指す。北峰と南峰の道は遠く雨ヶ池方面を見下ろし、時にはちょっとした岩場をかけ上がる。
暫らくすると本峰・北峰間で見えなかった小鍋も右手に顔を出す。左手には坊ガツルも。歩く登山者の眼を楽し
しくしてくれそうだ。
登山道としては本峰と北峰間が自分には最も気に入ったルートだった。
  

北峰から南峰へ向かう

    

小鍋を右手に見下ろす

坊ガツルを左に見下ろしながら南峰へ向かう

 
北峰から約1時間で南峰到着。ここでデジカメの電池切れ。取替え中に四峰を目指して出発。待ってくれ〜ッ。
結局ここでの証拠写真は標識のみとなった。ここからの道は石楠花やミヤマキリシマの樹林帯に入り急な下りが続く。
途中で思いがけなく雪の塊りに出遭った。昨日でも降ったのだろうか。雪の雰囲気でもない所で雪を見るのは驚きだった。

この道は藪漕ぎみたいな下り、しかもミヤマキリシマの小枝が通せんぼしているので枝がひっかかって歩きにくい。
体が前に進まないと思ってよく見たらザックの紐が枝にひっかかっているのだ。前を進む女性はザックにかけていたウエア
ーを枝に盗まれて、それに気づかずにいる。それ以後、最後尾を降りていたので自分のウエアーも時々背中を伺って盗ま
れていないか確認しながら降りた。
   

三俣山・南峰標識
南峰⇒四峰間で残雪が

南峰から四峰へ向かう

    
四峰の山頂は小さな朽ちた山頂標識があるのみ。四峰から右手に最初に登った西峰を見ながら、ただひたすら
諏蛾守越をめざして降りる。高度を下げるに従って道がゴロ石混じりの道に変わって若干歩きにくくなってきた。
それに長時間の歩行で足の筋肉も大分疲労している。ちょっと躓いて足首の捻挫を招きかねない。前を歩く、多
分自分よりも年長の方だと思うが、時々足がよろけそうな感じ。ここは注意して降りる。

四峰から歩くこと34分、諏蛾守越に到着。ここで休憩。
諏蛾守越から砂防ダムを跨いで往路歩いた林道を歩き、途中で右に曲がって長者原方向へ向かう道を歩く。この
道はゴロ石こそ無いが火山灰の道で、しかも前日に雨が降っているのでとにかくすべりやすい。
自分も注意して歩いたが数回スッテンコロリンと滑りそうになった。
やがてコンクリートの道へと変わり諏蛾守越からだらだら歩いて77分、長者原登山口16時37分到着。
大曲からスタートして6時間45分経過していた。
   

長者原へ向かう林道からの三俣山

      
5sizen1024Zyomiuri.jpg (173034 バイト) 今日は好天に恵まれ、しかも三俣5峰全てを歩けて山容の
全貌が少しわかったような気がする。
季節は紅葉シーズン到来のようだけれど、このルートから眺
めた限りでは紅葉がポツポツといった印象だった。

左の写真(クリックすれば拡大)は翌日の朝刊に載った読売
新聞の記事と三俣山の写真である。
朝「南区の野多目からです」さんから読売の朝刊に載ってい
ると知らせを頂いた。

この写真を見たら紅葉真っ盛りといった感じがする。
   
GPSも快調そのもの。スタートから終わりまで全ての軌跡が取れたのは、今年3月に購入して以来初
めてのことだった。地図には載っていない西峰・北峰・南峰・四峰のポイントも押さえることが出来た。
受信を邪魔する大きな樹林が無いので久住の山はGPSにとっては最適の場所である。
しかし、時々何でもない箇所で突然画面が消えてストライキを起こす癖(私のGPSでは)があるから、3
分くらいの間隔でGPSの画面を覗く。地図が表示されていればOK。今回も2回ストライキを起こし画面
が真っ白になることもあったが、3分間隔チェックのお蔭で事なきを得た。

今日のルート図⇒地図クリック
        
今日の参考タイム

大曲駐車場

諏蛾守越

西峰

本峰

北峰

南峰

四峰

諏蛾守越

長者原登山口

9:52

10:52
10:57

11:33

11:59
12:42

13:13

14:16
14:21

14:38
14:42

15:16
15:20

16:37

タイムは実際に歩いた時間で個人差がありあくまでも参考です。
移動時間のみで休憩時間等は含んでいません。


   

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