自然歩道104

アウトドア店のバスハイクに参加。参加者１４名。
冬型特有の不安定な天候に変わり、ハイク予定日が近づくにつれ天気予報に一喜一憂する。
当日の大分地方の予報は晴れ。降水確率０％。よしよしと思ってマンションの玄関ドアを開けたら道路に雨の跡。
ちょっといやな予感はしたが福岡地方は晴れ時々曇り、午前中の降水確率３０％、午後１０％。段々と天気は快復
するものと確信し、事実その通り集合場所まですっかり天気のことなど忘れてしまっていた。

大分自動車道を九重ICで降り四季彩道路を通って長者原、瀬本を経由して赤川登山口を目指す。しかし長者原を
過ぎた辺りから小さな雪が降り始めた。バスから見える久住の山並みは雲ですっぽりと覆われている。

案の定、赤川登山口では小ぶりの雨に変わった。軽い準備体操して９時５８分スタート。
歩き始めて１０分のところに梯子がかかった渡渉地点を渡る。硫黄の匂いがプーンと鼻につく。雨に濡れた梯子に
足を滑らせないように注意して渡る。
暫らくなだらかな傾斜の登山道を歩く。周囲はコナラ等の落葉樹林帯で、葉はすっかり落ち葉となって足許で歓迎。
高度を上げるにしたがって薄っすらと雪化粧した山道へと変わる。
　　　　

　　　　　　
さらに高度を上げると落葉樹林帯からミヤマキリシマなどの潅木帯に変わる。パッと山頂まで拡がった樹氷の光景が美しい。
何の植物かわからないが、すっぽりと樹氷で覆われた姿を見るとおとぎの世界のような錯覚を覚える。しかし頭上に聳える
久住の山頂までなかなか届かない。

久住山頂まであと僅かな地点で昼食となった。人一人がやっと通れる登山道で止まった地点に夫々が腰をおろして弁当をパ
クつく。２０分の予定が１７分で出発。じっと腰をおろしていたら寒さが増してくる。皆んな食事を済ませると予定時間前に出発
準備を完了していた。

　　　　　　　
登山口から２時間１７分（食事時間を含めれば２時間３４分）で久住山到着。
山頂は風が強く周囲の景色もまったく見通せない。集合写真と夫々の写真を撮って天狗ヶ城へ向かう。
ガスがすっぽりと山頂を覆っているので、ただもくもくと足許を見ながら歩く。雄大な久住の景色を見て
歩けないのが残念。

久住山から歩くこと４５分で天狗ヶ城へ到着。ここも風が強く遠望もダメ。集合写真と夫々の写真を撮っ
て退散。中岳へ向かう。
　　　

　　　　　　　
天狗ヶ城から中岳への稜線はＨＰで覗いたかぎりでは、かなり険しい稜線歩きではないかと思って、かなり
期待を持っていたルートだが、足許ばかり見る歩きでどんな道だったか覚えていない。ただただ石コロ道を
を歩くだけ。中岳山頂直前の岩場では樹氷のアートのような光景が見れた。
　　　

　　　　　　　　　
天狗ヶ城から１０分足らずで中岳到着。ここでも集合写真と夫々の写真を終えると法華院向けて下山開始。
まず中岳・稲星分岐へ下りて小休止。
法華院目指して白口谷登山道を下る。ここは２週間前に登った逆のコース。
　　　

　　　　　　　　
ただひたすら岩場を歩くこと９１分で法華院到着。
小休止後、マイクロバスが待つ長者原へ向けて出発。法華院を出て間もなく、雨ヶ池越への道を取る。
雨ヶ池越を通ったのが午後５時近く。もうすっかり日が暮れかかっている。雨ヶ池越を過ぎたら落葉樹林帯の道
に入った。ますます暗さが増してきた。
何とか暗い自然歩道の中でランプを点けることなく歩いて長者原へ着いたのが午後５時５５分。
真っ暗になった駐車場で待機していたマイクロバスの赤いバックランプが見えた時は、やっと完歩できたという
安堵感と温もりが全身を走った。

途中で足に痙攣を起こした参加者が出て７時間の予定を大きくオーバーしてしまったが、以後体調も快復し何
事もなく無事ロングコースを縦走できたのが幸いであった。
　　

赤川登山口	登山道途中で昼食	久住山	天狗ヶ城	中岳	中岳・稲星分岐	法華院	雨ヶ池	長者原
9：58	11：47 12：04	12：32 12：38	13：23 13：37	13：46 13：50	14：13	15：44 15：56	16：44	17：55



天狗ヶ城から中岳へ向かう	樹氷のアート？