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背振山系縦走@ | 2007.03.03 | 九千部山⇒石谷山⇒三国峠⇒坂本峠⇒七曲峠⇒蛤岳⇒背振山 |
アウトドアショップの背振山系完全踏破に参加。5回に分けて実施。3月に3回、4月に2回の予定。 今日はその第一回目で九千部山から背振山までの歩き。 朝マイクロバスで国道385号線を那珂川方面へ南下。南畑ダムよりも随分手前の大浦というところから左へゆるやかに 別れた登りの車道を登っていく。そこから曲がりくねった山の車道を通るわけであるが、そこの集落に咲く梅は素晴らし かった。恐らく食用として栽培されていると思う。しかしよく手入れされていて、車から降りて車道を歩いて梅の花を楽し むのも良いが、なにしろ狭い山道の車道沿いなのでそんなことは出来ないだろう。 こんなところで素晴らしい眺めを車窓からではあるが見ることができたのは思いがけないことだったので、余計なこととは いえここで紹介してみた。 朝9時前にマイクロバスは山頂近くの広場到着。山行準備とストレッチ体操をした後、九千部山山頂へ移動。ここでまず 集合写真。今日の縦走はいきなり山頂からのスタートとなった。 今日の予定は縦走路を歩き石谷山へ。そこから三国峠へ引き返し七曲峠、坂本峠を経て蛤水道、蛤岳、そして今日の 最終地点背振山である。全長約16キロ、時間は歩きで約6時間30分の予定。 天気は早朝雨が少々降ったものの快晴。歩きには最高の条件が整っていた。 九千部山から石谷山の道はブナやリョウブの木があって大変素晴らしい縦走路。高低の差があまりなく何時歩いても楽 しめる道。黄葉の季節が最も好きだが、雪道の歩きも良い、この冬枯れの景色もなかなか風情があって良い。 三国峠、石谷山へ近づくにつれ緑の景色が多くなる。やがて七曲への分岐を過ぎれば5分ほどで石谷山到着。 |
遥か向こうに背振山(きょうの最終地点) |
九千部山から石谷山への縦走路 |
石谷山小休止の後、三国峠へ引き返しそこから七曲峠へ向かう。ここから坂本峠までの歩きは初めての道。九千部山か ら石谷山を歩く時に七曲まで下りた後、385号線に出て国道を歩いてグリーンピアの駐車場へ戻る歩きを何度も考えた。 しかし、国道をビュンビュン飛ばす車を避けながら歩くのは少し危ないと思ってこの歩きは諦めた。はたしてどうだったの だろうか。 この歩きを考えていた時は三国峠から七曲峠、385号線は簡単な歩きだと考えていた。今日初めて歩いてみて距離が かなりあることがわかった。三国峠から七曲峠まで55分、そこから385号線まで30〜40分程度と考えたら、この歩き 反古にしていて良かった。 七曲峠まではゆるやかな下り勾配が続く。三国峠からの標高差は250メートル程度。途中の道は自然豊かな樹木を眺め ながら歩くが、とりわけヤブツバキが多く目に付いた。ヤブツバキの樹はどれも3メートルくらいの高さで、花は上の方で開 き眺めは素晴らしいが、デジカメに撮る位置としてはちょっと距離がありすぎる。 未だ咲いている分が多かったが一箇所だけ地面に花の絨毯のように落花している箇所があった。 |
石谷山(754M) |
三国峠から七曲峠へ下る |
七曲峠で小休止後、坂本峠を目指す。ここは一山越す感じ。やがて坂本峠到着。峠手前の地点でマイクロバスが待機して いた。ここで体調不良者が出ていたらバスへ収容する予定だったようだが、今日はこの地点まで体調不良者はゼロ。 でもなかなかの心遣いに感謝・感謝・・・!! 100メートル程度歩いて蛤岳への登山口から蛤岳を目指す。ここは一度蛤岳からの下りで歩いたことがある。平成17年5 月に歩いているから約2年足らず振りの歩き。その時は登りは坂本峠の南西側に走る林道で日本茶樹栽培の発祥地霊仙 寺傍を通る林道を通って永山峠まで歩いたので、ここを登りで歩くのは初めて。 小さなアップダウンを繰り返す途中で昼食。樹林の下なのでGPSの電源をONにしたままにしていた。GPSが衛星を捉えら れないので見通し良い場所へ移れと表示。しかし空が見える場所は付近には何処にも見当たらず、そのままにしていたら 軌跡は大きくぶれしまった。 ここから単調な歩きが続く。歩き始めは自然林の中を歩いた。・・・が、少しずつ杉や檜の薄暗い鬱蒼とした道にかわる。 ずっとずっと単調なダラダラした登りで気分も滅入りそう。しかしここを歩きながらよく一緒になるFさんから杉と檜の違いを 教わった。実物の教本が眼の前にあるからその違いがはっきりわかった。一つ賢くなった。 やがて前方に明るい場所が現れる。永山峠である。ここから歩いて2・3分で蛤水道に出あう。 |
今日唯一の花 ヤブツバキ |
七曲峠から坂本峠へ |
蛤水道沿いで一休み。蛤岳へは蛤水道沿いを歩いて直ぐ左手から登る。13時40分蛤岳到着。蛤岳の蛤岩に登って眺 望を楽しむ。遠く出発してきた九千部山が見える。よくもあんなところから歩いたもんだとお互いに話し会う。しかし話す 表情は俄然明るい。達成感がそうさせる。ここで集合写真。 |
蛤水道沿いを歩いて蛤岳登山口へ |
蛤岳山頂 |
蛤岳山頂小休止の後、今日最後の山、背振山を目指す。蛤岳⇔背振山間の歩きは初めて。中間過ぎまでは冬枯れの自 然で歩く周囲も何となく明るい感じ。途中で2箇所分岐があった。しっかりした道標があるので一人でも迷わないと思う。 やがて歩きの後半になるとクマササが生える穏やかな登りにかわる。 少しずつ背振の施設が見え隠れする。しかし近いようでなかなか山頂へ辿りつかない。蛤岳から背振山へのナビをさせて いた。道標では背振まで0.5キロとある地点でGPSは700メートル程度を表示している。どちらが実際に近いのか興味が 涌く。 やがて長い木道を歩いて山頂下の広場に到着。ここでGPSは山頂まであと200メートル程度を表示。結局、道標は広場 を起点にしているようだ。どこを基点にするか、こういうケースはよくあるものと思う。 ここの広場にマイクロバスが待っていた。皆んなこの広場で縦走が終わったような気分になったようだが、荷物を置いてあ と僅かに残した背振山頂を目指して、第一日目の歩きを完走。山頂で集合写真。 |
背振山頂を目指して木道を歩く |
背振山山頂 |
約16キロの距離と約7時間の歩き。充分過ぎるほどの歩き応えがあった。お天気にも恵まれ遅れる人も出ず、皆んな健脚 そろい。楽しい一日が終わった。特に初めての歩きであった三国峠から坂本峠までの歩き、そして蛤岳から背振山までの 歩きが出来たことは大きな充実感をもたらしてくれた。 次は背振山から三瀬峠までの歩き。また新しい充実感がまっていそう。楽しみである。 |
坂本峠を過ぎた地点で昼食を取りましたが、ここが樹林の中で食事中もGPSをONにしたままの状態 で取り付けているザックを動かしたから、軌跡がおかしく記録されているようです。 また蛤岳を過ぎて自然林を歩くあたりで軌跡が直線になっていますが、これはこの間衛星を捉えるこ とが出来なかったと思います。 |
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九千部山 |
石谷山 |
三国峠 |
七曲峠 |
坂本峠 |
途中で昼食 |
永山峠 |
蛤水道 |
蛤岳 |
背振山 |
9:00 |
9:48 |
10:00 |
10:55 |
11:33 |
11:55 |
13:10 |
13:13 |
13;40 |
15:44 |
タイムは実際に歩いた時間で個人差がありあくまでも参考です。
デジカメのタイムで掲示しています
背振山系縦走A | 2007.03.17 | 背振山⇒鬼ヶ鼻岩⇒猟師岩⇒金山⇒城ノ山⇒三瀬山⇒三瀬峠 |
背振山系縦走の第二日目、今日は背振山から三瀬峠までのコース。 当日の天気には数日前から微妙なところでやきもきしたが、当日は降水確率0%の快晴。 今回の出発地点は背振山頂から。マイクロバスは背振山頂を目指す。その途中で今日のガイド・K君が数日前の雪で 背振は少し積雪してると伝える。恐らくアイゼンは必要ないだろうという言葉だったが、いやにそのことが気になった。 というのは、すっかり雪のことは頭から抜けていた自分は快晴で最高気温14度の予報であれば、寒からず暑からず で楽な歩きになるだろうと思って靴はハイキングシューズ(一応軽登山用)、パンツ、ウエアーも春用に衣替えしてきて いたのである。幸いパンツは冬用を予備として持ってきていたので、バスの中でこっそりとはき替えた。 アイゼンの事をそれとなく隣の人に尋ねると、前日に問い合わせて持ってきた方が良いかも知れないということだった ので持ってきたという答え。あ〜何たる用意周到の無さよと悔やむ気持ち。現地に着いたら必要有るか無いかの白黒 ははっきりするからと開き直るしかない。 少しずつバスが山頂近くになると道の両端には残雪の山。そして駐車場に着いた時は広場は雪で一面真っ白。 登山準備をしてとりあえず駐車場から今日の出発地点である山頂へ登る。階段の雪はガチガチに近い状態。ところに よっては雪が棒状の氷になっている箇所があり、上を見上げると樹氷が氷状になってキラキラ輝いて見事だった。 山頂で集合写真。そして帰りの下りでは全員おっかなびっくりで駐車場へ戻る。 駐車場から9時スタート。スタートから暫らくは雪をザクザクと踏みしめながら歩くが、やがて車道に出る手前あたりで 雪の姿は消えてしまった。結局アイゼンは必要なかったようだ。 暫らく車道を歩いて車谷コースから上がってくる矢筈峠を過ぎ、やがて左の登山道へ入り椎原峠を目指す。この登山 道の歩き始めでは雪が残っていた。 |
背振山頂からの下り |
雪道を椎原峠へ |
椎原峠で小休憩し鬼ヶ鼻岩・猟師岩を目指す。ここは2月末にマンサクを求めて歩いたところ。鬼ヶ鼻岩近くになると眼 が上の方ばかり向く。しかしマンサクは見当たらない。もうマンサクも終わったんだろうなと諦めかけ、前回唯一見つけ た箇所を見上げたらマンサクがまだ咲いていた。しかも前回よりもいっぱい花弁を付けて。 「あ〜ッあった・・・!!」と小躍りして叫んだかどうかは定かでないが、マンサク目指して皆んなが集まってきた。よく 見ると緑の葉っぱに遮られてはいるが、その先にはもっとびっしりと黄色に染まったマンサクがいっぱい。 少し上の鬼ヶ鼻岩に近い方でもマンサクがびっしりと咲いていた。 蛇足になるがマンサクが咲き始めた頃、某テレビ局の全国版放映でマンサクが話題となった。マンサクの由来は東北 地方では初春の花として最初に咲く花らしい。そこでこの花のことを地元の人達は「マンズ・・咲く」と言ったので、これ が変化してマンサクとなったということだった。真偽のほどは判らないが・・・。そこで別のタレントが「えッ・・?マンサク って東北の花ですか〜」。蛇足でした。 |
マンサク |
鬼ヶ鼻岩 |
鬼ヶ鼻岩で絶景を楽しみ、猟師岩は素通りして小爪峠で昼食・休憩。 鬼ヶ鼻岩と猟師岩の途中で登山道の間近でマンサクが花弁をつけているのを何回も見た。こんなにマンサクに 出会えるとは思ってもみなかった。ニンマリ! しかし残念なことに石楠花は期待が持てないようだ。鬼ヶ鼻岩からほどなく蕾がいっぱいの石楠花を見つけたの で、ひょっとしたらと期待が膨らみはじめたが蕾があるのはその一本だけ。あとは殆んど蕾が見られなかった。 小爪峠から金山へ。ここのブナ林とミヤコササの風景は素晴らしい。今日の歩きの最大の楽しみであった風景。 こんな風景を描けたらな〜としみじみ思いながら歩く。 |
ブナとミヤコササの道を金山を目指す |
金山山頂で集合写真と小休憩。いよいよ後半の歩き、三瀬峠を目指して歩く。しかしここでちょっとしたトラブルはっせい。 自分は金山から三瀬峠を歩くのは初めて。金山から下の脚気地蔵までは歩いたことがあるので、三瀬方面へは金山山 頂から関所跡へ戻り脚気地蔵方面へ下ると途中でアゴサカ峠方面への分岐があり、今回もそこを通るものとばかり考え ていた。 しかし今日は北側から降りて坊主ヶ滝への分岐で西へロープを使って下り始めた。雪解け道のよく滑る斜面を20人近い 集団が下りていく。ロープも使うので当然進行速度はガクンと落ちる。自分は最後尾だったので上からその様子がわかる。 やがて自分もドロンコ斜面を下り始めた。よく滑る。瞬く間に軍手が泥にまみれた。 少し下がったところで下から戻れという声。最後尾でまだほんの僅かしか下りてなかったのですぐに上がれたが、先頭近 くは相当苦労して上がったと思う。 地図上ではちゃんとアゴサカ峠まで道があるようになっているが、予定箇所に分岐がなかったようだ。 全員金山山頂へ戻って、脚気地蔵方面へ下り、途中のアゴサカ方面分岐で西方向に進み三瀬峠を目指す。 |
金山山頂 |
脚気地蔵・アゴサカ峠分岐からなだらかな道をテクテク歩く。アゴサカ峠を過ぎて城ノ山、三瀬山のピークを越えて今回の 最終地点・三瀬峠へ到着。約12・3キロ、6時間20分の歩きを楽しんだ。 朝は雪による装備の不備を心配してのスタートとなったが、それは背振山頂での心配事のみで済み、後は快晴の天気に も恵まれて快適な歩きを楽しむことが出来た。 次回は三瀬峠の道を挟んだ向かい側の登山口から井原山、雷山を目指して歩く予定。どうか天気でありますように!! |
金山から三瀬峠を目指す |
今日の最終地点・三瀬峠 |
3ヶ所電源落ちと受信誤差が生じている箇所がありましたので修正を加えています。 蛤岳方面から背振山頂までの線が前回の軌跡です。 金山山頂から少し北北西に軌跡が延びているのは、記述したロープを使って下りて 途中で行き返したものです。 |
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背振山 |
椎原峠 |
鬼ヶ鼻岩 |
猟師岩 |
小爪峠 |
金山 |
三瀬峠・脚気地蔵分岐 |
アゴサカ峠 |
城ノ山 |
三瀬峠 |
9:00 |
10:21 |
10:54 |
11:30 |
11:41 |
13:18 |
14:01 |
14:24 |
14:43 |
15:20 |
背振山系縦走B | 2007.03.31 | 三瀬峠⇒井原山⇒雷山⇒長野峠 |
猫の目のように変わる天気の中で背振山系縦走第三回目の歩きは三瀬峠よりの歩き。 今日の天気予報は晴れのち雨。集合場所から三瀬峠までは雨の心配はいらないくらいの空模様であった。しかしマイ クロバスが三瀬峠に着いた途端、周りの光景は一変。空はどんよりとした厚い雲、しかも風に煽られる周囲の木々の 揺れはどう見ても尋常ではない。南よりの風だから佐賀方面からの風が凄く、雨も今にも落ちてきそうな気配。 登山準備でザックカバーを着けようか、レインウエアーを着ようかと考えたが、風はあっても雨は当分降らないのでは というなんとも頼りない我が感に運を託した。今日の参加者23名。ザックカバーやレインウエアーで装備した人、普通 の装備で歩く人と賑やかな山行スタイルでいざ出発〜ッ。 今日は前回の続きでスタートは三瀬峠。ここから井原山を目指す。三瀬峠から野河内別れの歩きは初めてである。ど んな山歩きになるのか期待が膨らむ。小さなアップダウンの繰り返しで暫らくは鬱蒼とした樹木の中を歩く。 こういう箇所はGPSの受信にはよろしくない。受信出来なかったら出来なかったで何とかなるわいと思って肩に担ぐ。 南よりの風が相当吹き荒れているようで、佐賀側の頭上では樹木が大きく揺れている。しかし樹木の中を歩くので風 はそれほど体には感じない。ずっとアップダウンを重ねながらの快適な歩きであった。 やがて新村分岐辺りになるとリョウブやミヤコザサの風景に変わる。歩く周囲がパッと明るくなったような感じ。 |
新村別れ付近 リョウブ ミヤコザサ |
新村別れを過ぎたところで先方から一人の女性登山者とすれ違う。こんな悪天候の中で女性一人で大変だなと思った。 しかし突然の大集団との遭遇に女性の方が驚いたに違いない。それから進むこと数分、先方に男性の登山者が山道 の端に寄って我々の通過を待っている姿が眼にはいる。 近づくにつれて見覚えがあるような。カイトで空撮をするH・N凧さんであった。凧さんは以前自分が洗い谷コースを歩い た時に井原山山頂直前で声をかけていただいた方。洗い谷で泥んこにまみれて軍手を真っ黒にしてきた直後だったの で、その汚れた軍手のまま握手してしまった。今回はちゃんと白い軍手で握手。 井原山からの下りだそうで山頂はかなり吹き荒れて、すぐ下りてきたらしい。天気がよければ凧さんのカイトを操る光景 を見れたかも知れず残念だった。自分も未だカイトの光景を見たことがない。 凧さんと遭遇した辺りからガスが益々濃くなり、風もまともに受け始めた。空模様は何時本降りになってもおかしくない 状況となった。しかし下を見るとスミレ類、ショウジョウバカマ等が顔を出し始めていた。 やがて野河内別れ辺りになるとミツバツツジのトンネル帯を歩く。未だ小さな蕾だけれど4月の終わりから5月上旬にか けてミツバツツジのトンネルとなる。 野河内別れを更に進むと井原山山頂。しかし直前になってもガスのため山頂は見えない。三瀬峠をスタートして1時間 40分、井原山到着。山頂の風は物凄かった。立っていても吹き飛ばされそうだった。この物凄い風の中で集合写真。 |
井原山直前 ミツバツツジ(蕾) |
井原山山頂 あッ〜帽子が〜! |
集合写真後、すぐ雷山へ向けて出発。尾根伝いの歩きでミツバツツジ等の低潅木地帯だから風をまともに受ける。 終始、帽子を吹き飛ばされないように頭を押さえて歩く。 ここからの風景は海を見ながらミヤコザサの中を歩く筈であったが、今日の状態ではまったく遠方は見えない。僅かに ミヤコザサの風景だけでも楽しむことが出来た。 古場への分岐の手前で風避けのため縦走路の中で昼食を済ませて出発。 やがて2つのピークを過ぎるとリョウブとミヤコザサの世界に変わる。そしてホソバナコマイモが道の両端目立ち始めた。 歩けば歩くほどいっぱい咲いている。以前水無鍾乳洞付近で一箇所で見たことがあるが、こんなに道の両端に次から 次へと見れるとは思わなかった。お蔭でどれもこれもデジカメの被写体として写さずにはいられず、先頭から大幅に遅 れることもしばしば。 |
井原山⇔雷山 ミヤコザサ |
井原山⇔雷山 リョウブ ホソバナコマイモ |
井原山を出発して途中昼食・休憩を挟んで約1時間50分で雷山山頂到着。山頂はガスと物凄い風。じっと立っていられな いくらいに風に煽られる。どんな写真に出来あがるかわからないが、ここで集合写真。すぐに長野峠向けて出発。 |
雷山山頂 風が強い |
雷山から長野峠への歩きは初めて。南側の斜面を駆け下りる。やがて草原のようなところをゆっくりと下る。よく聞くとこれ が雷山スキー場らしい。しかしガスは益々濃くなって視界不良。草原の途中で別の方向に向かうふみ跡らしきものがあっ たが、それを通らずに真っ直ぐ直進。このような視界不良の時に初めてで一人の場合だったら迷ってしまうのではないか と思った。道案内板は殆んど見当たらない。今日は幸いガイド付きの歩き。安心して歩けた。 道は草原の歩きから樹林の中の歩きに変わる。途中で2箇所、分岐の案内があり長野峠への方向へ進む。樹林の中を 下り降りれば突然大きな車道に出た。この辺りが長野峠付近らしく、ここが今日の最終地点となった。 三瀬峠から約4時間40分、距離にして沿面距離約9.5キロの歩き。振り返ってみると三瀬峠出発から長野峠までガスに よる視界不良と台風を思わせるような風に悩まされ、井原山、雷山の山頂での味わいも無く、ただただ歩くだけの一日だ った。 しかし初めて歩くルートが多く、これをこの悪天候の中で歩けたということが大きな心の財産となった。最後まで雨に降ら れなかったことにも感謝!! 春到来を告げる花にも感謝!! シュンランにお目にかかれるとは夢にも思わなかった。 次は長野峠から羽金山、荒川峠。これが最もハードなコースらしい。このコースは殆んど初めて歩くコース。どんな歩きに なるのか今から楽しみ。 |
雷山スキー場 |
長野峠(今日の最終地点) |
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ショウジョウバカマ |
エイザンスミレ? |
ホソバナコマイモ |
シュンラン |
今日歩いた軌跡(三瀬峠から長野峠まで) |
今日の参考タイム |
三瀬峠 |
新村別れ |
野河内別れ |
井原山 |
洗い谷分岐 |
食事・休憩 |
古場分岐 |
雷山 |
長野峠 |
8:47 |
9:45 |
10:20 |
10:27 |
10:55 |
11:33 |
12:09 |
12:16 |
13:28 |
背振山系縦走C | 2007.04.14 | 長野峠⇒羽金山⇒河童山⇒荒川峠 |
心配された天気は快晴。 背振山系完全踏破第四回目は長野峠からスタート。スタート地点は前回下りてきた地点と羽金山への登山口が 250メートルほど西側になっている。 今日のコースはまったく初めての歩き。このコースのメイン山となる羽金山の情報には乏しい。僅かにHPで羽金 山の山頂へ登るには通信施設のゲート門を許可を受けて入らなければならないという情報を得ただけ。 山の本「福岡県の山」、「福岡県の山歩き」には掲載されていない。「福岡県無名山301山」に山頂展望△、自 然の状況△、山の好感度△、特記として山頂前ゲートと記載はあるが、この本では有名山として解説は省略さ れている。ますますもってどんな歩きになるのか興味津々。 天気は快晴。最高気温の予想は18度前後。風はまったくなし。今日の歩きには最高の条件が整った。前回の とは雲泥の差。ストレッチ体操後、いざ出発。 登山口から杉などの樹林に覆われた道を歩く。歩き始めの所でいきなりショウジョウバカマが開いていた。スミレ も所々に。小さなヤマルリソウを発見した時はニンマリ。羽金山への後半になると鬱蒼とした樹林帯から新芽が 出始めた落葉樹の道に変わり、気分もパッと明るくなるような感じ。ツバキの花も目立ち始めた。 登り傾斜がきつい登山道を登り上がる。しかし今日の気象条件では暑さはまったく感じず、それほど息があがる こともなかった。 |
やがて前方にコンクリートの壁、金網のフェンス、鉄塔が見える。ここが羽金山の通信施設。そこからフェンスに沿 って登るとゲート門へ到着。許可を貰ってゲートをくぐる。コンクリト道を歩いて2・3分のところに二等三角点の標識 があった。 山頂は広々として眺望抜群。雷山や井原山方面、女岳・浮岳・二丈方面、唐津の鏡山などの景色を楽しむ。 ここで早めの昼食。 |
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フェンス横を登る |
フェンス横にあった標識 |
ゲートと通って山頂へ |
30分の昼食・休憩後、河童山目指して出発。河童山へはゲート門外へ戻り西側に進む。20分ほど進んだところで縦走 路南へ入った数分のところが河童山。ここは人2人が立てば身動き出来ないほどの狭さ。みんな順番に入れ替わって山 頂に立つ。ここから羽金山のアンテナが建つ風景が見えた。 |
河童山山頂 2人立てばいっぱい |
河童山より羽金山を見る |
河童山から荒川峠を目指すが、このルートは小さなアップダウンを繰り返しながら下る。あまり変わり映えがしない道を 下るのかなと思っていたらショウジョウバカマがいっぱい咲いている箇所に遭遇。歩をとめてデジカメのシャッターを何度 も何度も切る。 ショウジョウバカマは最近よく見かけたが、いずれも標本的に1・2株を見ただけで、群落とはいかないがそれに近い光 景は始めて。 河童山から1時間、今日の最終地点・荒川峠到着。8.2キロの距離を約5時間の歩き。今日のコースはあまりメジャー なコースではなさそうで、数多く参加した縦走の中で最初から最後まで誰一人登山者と遭遇しない歩きは初めてだった。 さて、次回(最終回)は下りてきた登山口の対面の登山口より十坊山まで。どんな歩きになるか楽しみである。 |
小さなアップダウンを繰り返す |
荒川峠到着 |
★ 今日出会った花 ★ |
ショウジョウバカマ |
ショウジョウバカマ |
撮影に夢中 |
ヤマルリソウ |
ツバキ |
○○スミレ |
□□スミレ |
今日歩いた軌跡(長野峠から荒川峠まで) |
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長野峠 |
羽金山(昼食・休憩) |
河童山 |
荒川峠 |
9:00 |
11:10 |
12:04 |
14:05 |
背振山系縦走D | 2007.04.28 | 荒川峠⇒女岳⇒荒谷峠⇒浮嶽⇒白木峠⇒十坊山⇒登山口 |
背振山系完全踏破と銘打ったこの縦走もいよいよ今回で最後の歩きとなった。 天気は申し分なく快晴、前回の最終地点である荒川峠より出発。 荒川峠から女岳手前の真名子への分岐までははじめての歩き。登山口から急勾配の登りが続く。 ただひたすら樹林の中を歩き、多少のアップダウンを繰り返す。 やがて真名子への分岐あたりから傾斜は急に厳しくなるが、女岳へは一歩一歩近づく。 女岳山頂は広々としている。今日の参加者は20名だが、これだけの人数でもまだ余裕があるくらい。 山頂には一本の山桜?が咲いていた。 |
荒川峠より出発 |
女岳山頂(748M) |
女岳で休息をとって次の浮嶽目指して出発。女岳から荒谷峠にまず下りる。しかしこれがかなりの急登。 ここの歩きは荒谷峠から逆に登ったのは数回ある。しかし下りるのははじめて。こんなに急な道だったか なとつくずく思った。よくもこんな道を過去登り上がったもんだと・・・。 荒谷峠を下りると立派な立派なコンクリートの車道へ出る。そこから浮嶽への表示方向へ進むと1分程度 のところに浮嶽への登山口がある。そこから樹林の中をひたすら歩く。この道は車道とほぼ平行している ので先の登山口まで車道を歩いてもいいが、照りつける陽を受けて歩くよりは樹林の中を歩いた方が良い かもしれない。しかしこの道はただ歩くだけ。花にも遭遇することは全くなかった。 やがて勾配が厳しくなる。初夏の頃は息があがりそうになる箇所。この急勾配辺りから季節にはアオキの 赤い実が歓迎してくれる箇所だが、今は時期がまだ早いようだ。 途中には白竜稲荷や展望するいわばがあるが、今日は寄らずにパスのようだ。 やがて緩やかな歩きとなって浮嶽到着。ここで昼食・休憩。鳥居の傍に木の幹で作った背もたれのある手 製の椅子がある。そこに腰掛けておにぎり弁当をパクつく。 |
浮嶽山頂(805.2M) |
十坊山目指して |
浮嶽からいよいよ最後の十坊山を目指す。相変わらず樹林の中をアップダウンを繰り返しながら進む。 やがて先方下にコンクリートの道が現れる。白木峠である。 この車道の対面が十坊山への登山口。ここも樹林の中を小さなアップダウンを繰り返すと、後半は急 勾配の登りとなる。振り向けばスリムで格好良い浮嶽。 やがて前方に広い空き地が眼に入り、その上方には大きな岩がある。十坊山到着。 直ぐ鎖を使って大岩に登り、360度の大パノラマを堪能。特に歩いてきた女岳、浮嶽の眺めは感慨も ひとしお。いつものことながら、よくも歩いてきたもんだと・・・。これで背振山系完全踏破達成。 因みにこのシリーズで連続5回参加し完歩達成したのは5名であった。男性2人、女性3人。 下山は福吉側へ下りてみかん園を過ぎたところの登山口まで歩く。今までは中村集落の登山口しか 知らなかったので、ここにも登山口があるとは知らなかった。 そこからマイクロバスで近くのまむし温泉の湯に浸かる。 3月3日に九千部山をスタートしたこの踏破。距離にして約50キロの歩きとなった。3回目の三瀬峠か ら長野峠までは濃い霧により景色らしいものはみれなかったものの、本格的な雨にも降られずに5回 シリーズを無事完走することが出来た。 50キロという長い距離を歩いた背振山系は、それぞれに変化に富んだ素晴らしい山系だった。 今後はこの思い出多い歩きをバネとして一山一山を大切に歩こうと思っている。(完) |
十坊山到着 |
十坊山山頂((535M) |
山頂より福吉方面 |
中央:浮嶽 左:女岳 |
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荒川峠 |
女岳 |
荒谷峠 |
浮嶽(昼食) |
白木峠 |
十坊山 |
登山口 |
9:04 |
10:10 |
10:40 |
11:40 |
13:20 |
12:53 |
15:10 |