自然歩道
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志々伎山 | 347.2M | 2007.08.26 | 登山口⇒志々伎神社⇒志々伎山⇒登山口 |
アウトドア店の志々伎山山行に参加。この山は平戸島の最南端に位置し、九州の百名山の一つである。 前以てどんな山か予備知識を得るために手持ちの分県別登山ガイド「長崎県の山」と長崎のミラさんから 頂いていた〜長崎・佐賀の美しい山々〜「山を歩こう」のページを繰ってみたらどちらにも志々伎山の活字 が見当たらない。 「長崎県の山」には平戸島で4山紹介されているが、この山は含まれていない。やっと「九州百名山」の本 で見つけることができた。九州百名山でありながら分県別では問題外の山。不思議な山、変な山、おもし ろい山等々・・・・妙に興味を注がれる。 朝7時30分福岡を出発して平戸大橋を渡り登山口に着いたのが11時頃。3時間30分の長旅。 軽い準備体操の後、11時13分スタート。石段を歩き、やがて石段は苔が薄っすらと生える岩状の道と、 落ち葉が重なる道に変わり13分ほどで志々伎神社へ着いた。 この13分の歩きで、汗はポタポタ。神社の境内は陽がガンガンと照りつけている。神社に参拝して、木陰 で10分の休憩。ここで参加者全員既に汗ダラダラ。 登山道への道は神社への途中に神社と志々山へと分かれる箇所がある。約2分でその分岐へ戻り志々 伎山頂へと歩を進める。 |
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登山口より階段を登って志々伎神社へ |
分岐を進んで2分、中宮跡地があった。案内板によれば昭和36年頃、ここに志々伎神社社殿があり、地元 では古中宮(ふるちゅうぐう)と呼んでいるそうだ。 また中宮から15分ほどで腰掛け岩があった。或る時命が軍状を見るため、志々伎山へ登る途中、賊の流れ 矢に当たり路傍の石に越し掛け、矢を抜き取り大地に突き立てて落命され、鮮血が流れて苔となったと伝え られている。(案内板より) |
中宮跡 |
腰掛け岩 |
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志々伎山頂を見上げる |
ロープ箇所を登る(暑い・暑い!) |
途中では稚児の塔(住職から誤解を受けた稚児がこの地に登って遠い故郷を望んで果てたという故事に因んでそ の死を哀れみ後人が小さな塔を建て慰めた)や草履置場があった。草履置場は女人禁制のころ、女性の登山は できなくて、男子もここで草履を脱ぎ裸足で頂上まで登る掟があったとか。(案内板より) |
稚児の塔 |
草履置場 |
霊山としての歴史を感じながら慎重に高度を上げていく。登山道は一端山頂の南西側下を通り過ぎて、山頂を巻い て登る。とやがて素晴らしい眼下の景色が現れる。夢中になってパチパチ撮ったので下の写真が何処の風景なのか 定かでない。多分、志々伎湾周辺だろう。澄み切った海の色、青々とした周囲の山の景色は本当に素晴らしかった。 |
海が見える素晴らしい景色(志々伎湾?) |
山頂を巻いて最後の急な岩場を登り切れば、山頂はもうすぐそこ。 山頂の手前に格好良い岩場があった。 案内板に「かため岩」と書いてある ここを通る際に、上りの時は左肩で、下りには右の肩で石を担ぐ様にして五体の健康を祈ります。 (案内板より) |
このロープ箇所を登り切れば・・・ |
山頂直前「かため岩」付近 |
「かため岩」を過ぎて小高い所に登りきれば、そこが志々山頂12時40分。。登山口から1時間27分。 山頂は小さな祠があるだけだが360度の大パノラマが待っていた。平戸島、五島、九十九島がみえる。 島の山の魅力をこれで充分に堪能出来たが、山頂は狭くて参加者全員が立つにはとても無理。 それに木陰がないので直射日光が容赦なく照りつけるし1時近くで腹もグーグー。取り敢えず集合写真 を撮って、「かため岩」を少し戻った登山道の小さな木陰で昼食。 |
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やっと山頂へ |
五島方面? |
下山は同じ道を歩いて登山口へ。下山時は風向きが変わったのか、山の斜面を下りるところで爽やかな 風が吹き始めた。登山口に着いた時には凍らせていたチュウブ入りの清涼飲料が、ちょうど程好く溶けか かって、それを一気に飲み干した。喉を通る冷たく甘い感触、生き返ったようだった。 福岡を出発して帰るまでほぼ12時間。山行に費やした時間は3時間30分。往復のマイクロバスが7時 間30分、温泉が1時間。やっぱり平戸最南端の志々伎山は遠かった。 余談になるが志々伎山のイメージは九州百名山に載っている様に山頂がローソクの様に尖がったものを イメージしていたが、これは山頂を眺める位置によってまったく違った山容に変化することがわかった。 マイクロバスから眺めた志々伎山はローソク状とは全く違っていて、登る途中で見上げた山容(写真上)が 唯一尖がった山容として見ることが出来た。 |