自然歩道  

Back To Index

三郡縦走 2007.10.28 篠栗駅⇒楽園⇒若杉山⇒ショウケ越⇒鬼岩谷⇒砥石山⇒前砥石山⇒宝満山⇒竈門神社

          
約2年半振りの三郡縦走を行った。三郡縦走と宗像の四塚連山は毎年春秋に歩こうと思いながらいつの間
にか歩きそびれてしまっていた。
最後の三郡縦走は1年半くらい前かと思ってあらためて調べたら、何と2003年4月22日以来であるから
2年半振りの三郡縦走となった。

今日はKazさん、風来坊さんとその知人Aさんの4人である。
博多駅でKazさんと風来坊さんと3人でJR福北ゆたか線に乗り込み、篠栗駅でAさんと合流。駅前のコン
ビニでおにぎりを仕入れ、水をボトル1本補充。先日の大船山の時は500MLボトル2本、実際に飲んだの
は1本の2/3程度だったので、ボトル2本で良いかなとみていたが、今日の暖かさに不安を感じ1本補充。

さて三郡縦走といってもスタート地点が問題。今までは単独歩きだったので途中の単調な歩きを避けたくて
楽園までタクシーを利用していた。直近の時には楽園を通り越して太祖神社下の駐車場まで利用。
三郡縦走は篠栗駅から西鉄太宰府駅又は竈門神社じゃないと三郡縦走とは言えないと聞いていた。今ま
で数回歩いていて完全な意味での三郡縦走にはなってないし、そうかと言って楽園又は若杉山頂までの
あの単調な歩きは避けたいなと心の中で葛藤。
相談の結果、この際駅からの三郡縦走をやろうと決まる。

8時20分、駅前スタート。国道を駅から福岡市側へ戻り、歩いて3・4分の所の若杉山への大きな標識箇
所より山側へ入る。住宅街を歩いて緩やかな登り勾配の道を進み、住宅街が途切れたところで道は2股に
分かれる。ここは直進し再び集落内を歩く。
道端の野草や農家の畑の出来栄えを見ながら話が弾む。風来坊さんは背振近辺に小さな畑を借りて野菜
を栽培してあるから、野菜を見ながらいろいろと野菜について話を伺う。
サトイモの畑では周囲をトタン板のようなもので厳重に囲ってある。トタン板はイニシシに食われないための
ものだそうだ。とりわけイノシシはサトイモなどのイモ類が大好物らしい。

やがて先ほどの2股に分かれた先のバス停からの大きな車道と出会う。車道に出たところで左に「近道」と
表示した道へ登りあがる。
この辺りから住宅がポツンポツンと散在。見覚えがある風景が多く残っていたが、畑か雑木林だった所が住
宅地として造成されている箇所があった。
また登山道脇に民家か営業用の建物かは判断しかねたが、大きな日本庭園風の立派な屋敷もあった。番
犬用なのか鎖に繋がれた犬が数匹庭の周囲で飼われていた。数年前はこの辺りにはそんな立派な屋敷な
んぞは無かった所。少しずつこういうところにも変化の兆しが。
   

この立派な庭園横の登山道を進むと、あることを思い出していた。
それは山登りを始めて間もなく若杉山を目指してこの道を歩いた時に民家の
庭先からいきなり飛び出した黒い犬に大歓迎を受けたことがある。
とにかく尻尾を振ってまとわりついては先へ進み、下りてきてはまた登って
「早く来い、若杉山はこっちだぞ〜!」と案内されているようにも感じた。
自分で勝手にクロと名付けていた。そのクロがまだいるだろうか。ひょとした
らもういないのではないかと、クロがいた民家に近づくと胸騒ぎ。
クロはいた。相棒が増えて2匹でいた。しかし犬小屋は改造されて鉄格子に
囲まれていた。
暗くて見えにくかったが確かにクロがいた。相棒が吼えたためクロも一緒に
吼える。4年半振りの再開であったが何となく虚しい感じ。
帰って画像を拡大してみるとクロもかなり歳とってしまったようだ。お互いに。

4年半振りの再開

2回目の出会いはこちらをクリック    最初の出会いはこちらをクリック

     
クロと再開した先から木段の登山道。スタートかた1時間6分で楽園到着。ここにはキャンプ場がある。キャン
プ場には幾組ものテントが張られていた。ここで水補給。
楽園からコンクリートの道を登り歩く。ここから若杉山頂までの傾斜はかなりきつい。体を前傾気味にしながら
一歩一歩足を運ぶ。途中では巡礼姿になったグループと出会う。

やがて若杉山到着。篠栗駅スタートから約1時間20分。
ここからショウケ越まで一気に下る。途中で好きな日本庭園のような石場がある。今日は夏草が残って少し
荒れていた。ここは初春の苔が目立つ時が良い。小さなアップダウンを繰り返して最後の杉林を下ればショウ
ケ越。ここで水補給と小休止。
    
ショウケ越から次のピーク鬼岩谷を目指す。ここの歩きが若杉山から宝満へ向かうルートとしては最もハード
な登り。しかし途中には平坦な歩きもあるので、ここで呼吸を整えて次の急登に備えれば万全。
ショウケ越から約40分弱で鬼岩谷(774M)へ到着。ここは小さなピークで標識だけ。草がぼうぼう。

途中でこの時期には珍しいスミレとキッコウハグマに出会った。キッコウハグマと出会ったのは初めて。
実はキッコウハグマを見つけた時は、この花がそうだとは全く気が付いていなかった。何か可愛い大変小さな
花弁だなと思いながら、とにかくデジカメに撮っておこうとシャッターボタンを押した。
帰宅して撮った画像を調べていたら、何となくあのキッコウハグマではないか思い、更に画像を拡大するとま
さにキッコウハグマではないか。今度からは老眼鏡か虫メガネを携行すべきか。まさかこんなに小さな花とは。
    



若杉山頂(681M)

ショウケ越

        

??スミレ

キッコウハグマ

      
鬼岩谷から砥石山を目指す。ここからの歩きは平坦な縦走路が多く、周囲は自然林が多く落ち葉をサクサクと
踏んで快調な歩き。ここら辺りはまだまだ紅葉には程遠い。それでも黄葉した樹木が彩りを添える。
昨日の風と打って変わって縦走路での風は殆んど感じない。秋らしい季節を感じながらモクモクと歩きは続く。
     



鬼岩谷(774M)
   

鬼岩谷⇒砥石山縦走路

    
鬼岩谷から20分、11時45分砥石山到着。ここは樹木に覆われていて見晴らしはきかない。しかし木陰を利用
してここで昼食・休憩する登山者は多い。自分達もここで昼食・休憩することにした。
他にも4・5名の登山者がここで昼食・休憩。風もなく今時としては暖かいので暫らく腰をおろしていても体は冷え
込まない。35分休憩後、三郡山目指して出発。
ここからの縦走路も平坦な道が多くて、快適な歩きが続く。エネルギー補給後のパワーアップで快調そのもの。
     



砥石山(828M)

砥石山で昼食・休憩

      


 
リンドウ
  

砥石山⇒前砥石山縦走路

      
砥石山と三郡山の間に前砥石山(805M)がある。砥石山から約15分。このピーク直前で振り返ると歩いてきた
若杉山方面が一望。よくあんな遠いところからここまで歩いてきたもんだと感嘆。紅葉にはまだ早いが山全体が
薄っすらと赤みを感じる。やはり深まり行く秋を感じた。山頂直前では格好良いリンドウが咲いていた。
    



リンドウ
  

前砥石山直前で往路を振り返る

       
前砥石山から三郡山を目指す。三郡山近くになるとミツバツツジの樹木が多くなる。春の時期には彩りを添える。
前砥石山から約1時間で三郡山到着。山頂は2・3人の登山者。
今日の遠望はあまりよくない。背振山系や古処山系はどうにか見通せたが英彦山はまったく見えなかった。
三郡山までくれば気分的には三郡縦走も終わったもの。あとは歩きなれた道。
三郡山から最終目標宝満山を目指す。
      



三郡山(935.9M)

三郡山⇒長崎鼻縦走路

      
宝満山へは三郡から約1時間で到着。最後の鎖場を登り上がると宝満山頂。時刻は午後2時52分。篠栗駅から
約6時間30分。若杉山から約4時間50分。ほぼこの時点で三郡縦走は無事終了。あとは竈門神社への下りだけ。
午後3時になりかけていたので山頂には登山者の姿は少なかった。
しばらくすると4人グループの若いギャルが岩場で弁当を拡げる。よく見るとGパン姿。実際には見れなかったが、
その内の1人はサンダルで登ってきたと言う。屈託無く笑い顔で話す。
他のギャルが履いているものも、スニーカーとは違うもっと街角で目にする履物。登りはよかったかも知れないが下
山の石段は大変だぞと、こちらの方が心配してやりたいくらい。

午後4時15分、竈門神社登山口到着。篠栗駅スタートから約8時間、正確には7時間55分。快適な三郡縦走は
無事終了。
次回は逆方向に宝満から若杉を目指そうという話にもなったが、さてその時は歩けるだろうか。可能ならば逆コース
も歩いてみたい。
    

宝満山(829M)

華やいだ宝満山頂

inserted by FC2 system