自然歩道  

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浅間山
岳滅鬼山

831.5M
1036.6M

2007.11.18 浅間山登山口⇒浅間山⇒岳滅鬼山岳滅鬼峠岳滅鬼山⇒展望台⇒浅間山登山口

          
15日雲仙普賢岳の帰りに突如として浮上した岳滅鬼山紅葉登山。翌日にはもう登ることで決まってしまった。
岳滅鬼山は未踏破の山。実はアウトドアショップの企画で12月から福岡県東西縦走と銘打って何回かに分けて実施さ
れるので、それに参加を申し込んでいた。1回目は大平山〜雁股山、2回目は経読岳〜犬が岳〜恐渕。3回目以降は
来年1月でまだ歩くコースが公表されていない。
当然この後、岳滅鬼山も歩くことになるだろう。しかし10日肉まんさんが岳滅鬼山を歩いて、その素晴らしさをブログで
紹介している。ここはいずれ登るからと考えていた矢先の岳滅鬼山の提案。
待てよ、岳滅鬼山は今紅葉の真っ最中。今を外すと肉まんさんのブログにある素晴らしい紅葉は見れないと考え、同じ
歩くんだったらこの際と思い企画した風来坊さん、提案したkazさんに追いて行くことにした。
取り敢えず肉まんさんのブログを読み、アップされたコースの地図でにわか勉強。

同行したのは風来坊さん、kazさんと私3人。
朝8時40分、岩屋側の浅間山登山口をスタート。入山して10分、尾根コースと谷コースの分岐に出会う。ここは尾根
コースをとり浅間山を目指す。いきなり物凄い急登。スタートして間もないこの登りはきつい。やっとピークに達したと思
ったら、そのまま急降下のような降り。なかなか手強いコース。
一旦下りて登り返すと浅間山山頂までずっと樹林の中の急登の連続。植林の他にイヌシデ、アカガシ、カゴノキ、モチノ
キなどの樹林の中を登り上がる。
やがてスタートして20分あたりで樹林の間から周囲の山を垣間見れるようになった。見れば山一帯が紅葉真っ盛り。
これで今日の紅葉の期待感が膨らむ。
その後、登る先々で周囲の紅葉を垣間見ながら登り続ける。登山道は頭巾山コースにそっくり。浅間山山頂9時25分。
スタートから45分。山頂がこれまた頭巾山そっくり。であるから眺望は無し。しかし何となく親近感を覚える。
   



浅間山まで急登の連続
  

浅間山 (831.5M)

       
浅間山から一旦下りて再び登り始める。このあたりも植林と自然林の入り混じった所。登山道を挟んで住み分けているよ
うな感じ。
浅間山から5分のところで見晴らしが良いところに出くわす。南方面が一望。景色を楽しんで、再び樹林帯の中へ入る。
     



右側が見晴らし良い
浅間山から5分

浅間山付近の登り

        
見晴らしが良いところを過ぎて5分、尾根ルートと谷ルートからの合流点がある。この合流点を過ぎると今までの殺風景
な登山道からの景色から周囲は色づいた紅葉の世界が拡がり始めた。
なおも進んで合流点から7・8分、下の紅葉箇所から2・3分で大日ヶ岳・釈迦ヶ岳への分岐に出くわす。このあたりが筑
前・豊前・豊後の国境。
   

合流点〜釈迦ヶ岳分岐の紅葉

釈迦ヶ岳分岐直前

      
大日ヶ岳・釈迦ヶ岳の分岐を過ぎて間もなく、まさに紅葉の世界が広がった。息を呑むような美しさ。
感嘆の声を発しながら、デジカメを押しまくる。足許は落ち葉の絨毯。紅葉(黄葉)の真ん中を落ち葉の絨毯を踏みしめ
て歩くのは勿体ないくらい。黄葉を眺めるというよりもその世界の真っ只中を歩く。
何時までもここで黄葉の世界に浸りたいところだが・・・・、後ろ髪をひかれる思いで先へ進む。
    
       
素晴らしい黄葉の世界を抜けても暫らくは美しい落ち葉を踏んで歩く。やがて樹木はブナなどの落葉樹林に
変わり、周囲が何となく明るくなった。
山頂近くになると足許は小さなササが姿を現しブナ林との調和がなんともいえない。小爪峠方向から金山へ
登りあがる時のブナとミヤコササの風景を思い出した。
普通だったら山頂近くになると登りが険しくなり、頭の中は山頂到達だけに集中するものだが、ここでは景色
を楽しみながら長閑な歩き。へ〜ッここが岳滅鬼山頂か〜!!

今日の天気は前半は薄日も時々差す程度で特別悪くなる気配は無いように思えたが、山頂到着前から雲が
厚くなりだしチラッと顔面にアラレのようなものが落ちてきた。
    

落ち葉を踏みしめて

岳滅鬼山直前のブナ林

    
10時35分、
岳滅鬼山到着。登山口スタートから1時間55分。
今まで岳滅鬼山の知識は全くなかった。名前からして何となく敬遠したくなるような厳しい山を想像していた。
山頂は登山者が数人立てばいっぱいになる険しい岩の山頂だと勝手に思い込んでいたが、こんなに優しい
山頂とはちょっと肩透かしを食らったような感じ。山頂は広く優しい感じでなかなかのもの。山頂だけ考えれ
ば、何処かのピクニック公園よりも自然のままの・・・という感じ。これが岳滅鬼山山頂の正直な印象。
   

岳滅鬼山山頂(1036.6M)

     
さて、昼食には早い。ここはkazさん、国境石碑を見て歴史を感じたいということで
岳滅鬼峠まで行くことになった。
それにkazさん以前英彦山方向から岳滅鬼峠まで歩いたらしく、ここで縦走路歩きを完全に結びたいとのこと。
岳滅鬼峠へ足を延ばす事に異論は無し。早速山頂から北東方向に岳滅鬼峠を目指す。
ここからの歩きは3つくらいのピークを越えなければならない。岩場あり、ロープ箇所ありで、とにかく気が抜けない
縦走路。往路は下りが多かったので帰りはさぞ苦しいんではないかと頭をよぎる。
途中にはシャクナゲの群落もあった。
    

岳滅鬼峠を目指す

岩場・ロープ箇所など厳しい歩きの連続

      
岳滅鬼峠には37分で到着。そこには大きな藩境石碑は立っていた。ここは豊前と豊後の藩境。
昔は藩を越すということは外国に出入るすることと同じ感覚だから、ここを通過する人にはいろんな思い入れ、思惑、
感情の揺れが交差したんではないかと想像する。

ここで風を避けて南側斜面で昼食・休憩。暖かいホウレンソウのコンソメスープとコーヒーで体を温める。

昼食・休憩後、岳滅鬼山へ引き返す。エネルギーを補給したため往路で感じた苦しさは帰りではあまり感じなかった。
約32分で戻る。
     

岳滅鬼峠

      
岳滅鬼山からの帰りは往路を浅間山の尾根ルートと谷ルートの合流点へ戻り、そこから谷ルートへはいる。
途中で展望台への案内があり、登山道から7分と書いてあったので展望台へ寄ってみた。展望台がまたま
た頭巾山そっくり。頭巾山三兄弟・・・と勝手に名づける。
展望台から浅間山が一望できた。展望台でありながら望めるのは浅間山方面のみ。

登山道へ戻り谷コースを辿って登山口へ下りる。このコースの後半は岩場が多く、危険箇所こそ無いが雨
が降ったら注意して下りる必要があると思った。
また、登山口近くでは炭焼窯跡がいくつか見受けられた。写真の窯跡は近くで撮ると画面に納めきれないく
らいの大きな窯。それに大きな木の根っこが窯に根を張っている。これも歴史を感じる。そういえばこの辺り
は小鹿田焼の近く。

やがて登山口近くで尾根コースと合流。登山口到着午後2時5分。全行程、休憩を含めて5時間25分。
急登あり、岩場・ロープ箇所あり、素晴らしい紅葉ありの変化に富んだ素晴らしい歩きだった。
また新緑の頃かシャクナゲが咲き誇る頃に歩いてみたい。

登山後は近くで棚田百選に選ばれたところがあると案内して頂いた。

風来坊さん、kazさん 今日も有難うございました。



展望台
  



炭焼窯跡
   

展望台より浅間山
    

登山口 浅間山 岳滅鬼山 岳滅鬼峠 岳滅山 登山口

8.40

9:25
9:35

10:35

11:12
11:45

12:17

14:05

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