自然歩道  

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福岡県東西縦走@ 大平山・雁股山

大平山
雁股山
597.0M
807.1M
H19.12.09 ふれあいの森⇒大平山⇒福土峠⇒雁股峠⇒雁股山東峰⇒雁股山西峰⇒大入

          
アウトドアショップの福岡県東西縦走企画で今日はその第1回目。背振山系縦走の時と同様、参加希望者
が多く、キャンセル待ちでやっと参加できたという参加者もいた。参加者21名。

大分県太平村ふれあいの里駐車場よりスタート。大平山山頂は展望がきかないとうことで、先ずは山頂東
にある展望台へ寄る。展望台からは手前に鹿嵐山、遠くに鶴見岳、由布岳方面が見えたが、山並みが重
なってどれがどの山やら判定がおぼつかない。離れる時にわかったことだが展望台の下に山名を図示した
案内板があった。

展望台から九州自然歩道を歩いて大平山へ向かう。大平山は展望台から歩いて10分。大平山の標識が
立っているだけで展望はきかない。前以てインターネットで大平山を検索して調べたが全国に沢山の大平
山があるものの、この大平山を紹介しているサイトは1つか2つ程度。
それによると以前は九州百名山に選ばれていたとか。

縦走路周辺は落葉樹が多く、ちょうど紅葉も終わりほぼ落葉してしまった縦走路は落ち葉の絨毯。ずっとこ
の絨毯をサクサク・サラサラと踏みしめて歩く感触はたまらない魅力。
縦走路は木段の道が多い。
     

木段の道が多い

       




落ち葉を踏みしめて
サクサク・サラサラ

大平山〜雁股峠間の縦走路

        
小さなアップダウンを繰り返しながら快適な歩きが続く。やがて林道が横切る福土峠到着。
ここでやや早めの昼食(11:27)をとる。

昼食後も落ち葉を踏みしめての縦走路。歩くうちに気が付いたのだが、縦走路を挟んで北側(右)は檜の
植林帯。従ってなんとなく暗い感じがする。ところが南側(左)はリョウブ、クヌギ、ミズナラなどの落葉樹
林帯。ちょうど落葉しているから明るい。まったく対照的な樹林帯の真ん中を歩く。

道も思ったよりも広く、車1台が楽に通れそうな広い縦走路。大平山から雁股山東峰まで、ほぼこのような
縦走路が続いた。そして険しいアップダウンもなく縦走路歩きとしては今の季節が最も良いんではないか
と感じた。
花は時期はずれで殆んど見受けられなかったが、アキノキリンソウが直径2センチくらい一輪だけ、道の中
央で我々を歓迎してくれた。登山者に気付かれずに踏まれなかったのが不思議なくらい。

また、ベンチの前で先を行く参加者達が群がっていたので、何だろうと近づくと苔のような植物が生えてい
て、そこに小さな花弁がいっぱい。大きさは2・3ミリ位。虫眼鏡で観ないとわからないくらい小さな花弁。
下の写真はとりあえずデジカメに撮って画面を拡大してトリミングした画像。花の名前はわからない。
   



苔のような小さな花
(2〜3ミリ)
花の名前はわからない 

大平山〜雁股峠間の縦走路
右に檜の植林帯 左に落葉樹林帯

      
昼食をとった福土峠から歩くこと1時間35分、雁股峠へ着いた。この辺りは北側の景色が見渡せる。
地図で調べると峠の北側に松尾山471Mと468Mのピークがある。恐らくこの辺りの景色と思われる。
まだ紅葉らしき風景が見受けられた。
また前方手前に我々を運んできたマイクロバスが下山を待って待機しているのがはっきり見えた(感謝)。

さて雁股峠から雁股山を目指す。雁股山は東峰と西峰の2峰。まず東峰を目指す。峠からは今までの緩
やかな縦走歩きからかなり急登の連続となる。そして長い木段の登り。
長い木段を登りきるとやがて山頂近く。付近一帯はコナラやミズナラの樹林。山頂直前でコナラやミズナラ
に混じって小さな木の実をいっぱい実らせた木があった。何の実だろうと下から見上げるが、とにかく木が
高くてよく見えない。どうやら柿の実のようにも見えるし・・・・。
樹木に詳しいFさんがどうやら柿のようだと教えてくれた。これも帰ってPCで画面を拡大してみたらまさに
柿の実であった。今まで山頂で柿の実は見たことが無かったが、こんなにたわわに実っているのも驚きで
あった。
     



山頂直近に柿の実

雁股峠⇒雁股山東峰

      
やがて雁股山東峰到着。峠より48分、スタートから4時間24分。山頂はちょっとしたスペースがあるだけで
展望無し。休憩と集合写真を撮って西峰へ。
     

雁股山東峰 807M(展望なし)

       
東峰から鞍部に降りて登り返す。ここの歩きは今までの穏やかな縦走路と違って上り下りが結構厳しく鎖場も
あった。東峰〜西峰間は11分。
ここも展望はきかない。手前のスペースに山頂標識があったが、どうやらその先30メートルくらい先が正式な
西峰のようだ。
    

雁股山西峰 807M(展望なし)

         
下山は西峰・北側の急斜面を下りる。ここはかなりの急斜面。雨後であればかなり難儀を余儀なくされるだろ
うと想像される。下山途中で経読岳への分岐があったので次回の歩きはここから経読岳へ入るんだと参加者
同士で語り合ったが、後からの話では距離の関係で別の箇所からスタートするらしい。残念。
やがて下山口である林道へ下りてきた。ここで終わりかと思ったらここからコンクリートの林道を30分歩きに
歩いて大入の三叉路でマイクロバスへ乗り込んだ。
このコンクリートの下り歩きが今日のコースで最もきつかった。
次回は23日、経読岳、犬が岳。どんな歩きが待ち構えているか楽しみである。

ふれあいの里

展望台

大平山

福土峠
(昼食)

雁股峠

雁股山
(東峰)

雁股山
(西峰)

林道出会い
(下山口)

大入

9:54

10:00

10:10

11:27
11:55

13:30

14:18
14:22

14:33
14:40

15:10

15:40



福岡県東西縦走A 経読岳・犬ヶ岳

経読岳
犬ヶ岳

992.0M
1130.8M

H19.12.23 経読林道⇒南登山口⇒経読岳⇒笈吊峠⇒犬ヶ岳⇒大竿峠⇒林道出会い⇒うぐいす谷⇒駐車場

          
アウトドアショップの福岡県東西縦走企画の第2回目。今日の予定は経読林道から経読山、犬ヶ岳を
通って求菩提資料館方面へ歩くコース。
今日は4月28日の背振山系縦走以来のYOさん、6月19日立花山〜長谷ダム以来のYAさんが参加
されるいうことで久し振りの再会を楽しみにしていた。

参加者は10名。1週間前からの予報で週末は悪くなるという予報が続いたので、参加辞退が続出し
たようだ。やっと前日になって九州地方の天気は快復するとの予報に変わった。


朝の時点では福岡市周辺は厚い雲が残っていたものの崩れる気配はなく、日田インターを降りて現地
に近づく頃には薄日がさすまでに快復していた。
林道に入りマイクロバスがやっと通れる道をひた走り、やがて林道に侵入禁止の柵が設置されている
地点に着く。そこが今日のスタート地点。
縦走というからには前回の終着点である大入の三叉路辺りからの続きが望ましいのだが、地理的条
件等により出発地点は大きく離れてしまった。これも致し方ないこと。

空模様は霧がかかった状態。結局今日一日中この状態が続く。しかし雨は最後まで降らなかった。
10時30分スタート。柵を通り抜けて登山口まで林道を歩く。20分でドコモの鉄塔前に着く。ここで衣
服調整。登山口はドコモの鉄塔から15分程度のところにあった。
入山開始11時5分。いきなり勾配がきつい登山道。前回は穏やかな歩きが強く印象に残っていたの
で、このきつい歩きには正直面食らった。
経読岳山頂までこういう状態が続く。やがて経読岳山頂。
南登山口から35分。

    



経読林道(その先柵あり)

南登山口よりスタート

       
経読岳は意外とあっさり着いたという感じ。予定は経読林道からとなっていたが林道のどの地点か
ら歩くのかまったくわからない。下のGPSの軌跡を見るとなるほど出発地点からかなり近い地点か
ら歩いていた。
経読岳山頂は見通しはきかない。ここも頭巾山山頂によく似ている。三角点や小さな標識を見過ご
せば気がつかないで通りすぎてしまいそう。
ここで集合写真と小休止。
経読岳西側隣(歩いて1・2分)に「西界山経読堂跡」と刻まれた碑が建っていた。ここにも経読岳
992Mの標識が。
   

経読岳山頂(992.0M)

        
経読岳から九州自然歩道を西へ犬ヶ岳を目指す。
冬枯れの縦走路は気持ち良いが、少し湿り気のある落ち葉の上を歩くのは前回のコースのようなサク
サク・サラサラという感じの歩きまでには至らなかった。しかし歩きにはまったく支障はない。
小さなアップダウンを繰り返すが、前回よりも今回の方が若干変化に富んだコースに感じた。
ずっと見晴らしは悪いが昼食・休憩した手前の地点で、南側手前に小屋ヶ岳(991M)が見渡せた。

やがてベンチがある広場のような所に着き、ベンチはあるものの風を避けて少し奥まった場所で昼食。
昼食中に自分の携帯が鳴った。何で今頃といぶかりながら携帯を取り出すとドコモからの宣伝。
よくこんな所で電波が届いたなと話したが、よく考えてみると先ほどドコモの電波塔の横を通過してき
たばかり。多分それで電波が届いたのでないかと思う。
   

経読岳〜犬ヶ岳の縦走路

経読岳〜犬ヶ岳の縦走路

      
昼食・休憩した地点辺りからシャクナゲの群生が続く。しかし残念ながら蕾みを見る機会は少なかった。
岳滅鬼山と岳滅鬼峠の間でもシャクナゲが目に付いたが、規模としては比較にならない程の株の多さ
だった。

縦走路に覆いかぶさるシャクナゲの群生をかいくぐって、やがて
笈吊峠に着いた。ここにもベンチがある。
     

シャクナゲの群生

笈吊峠(その先に笈吊岩)

      
笈吊峠から犬ヶ岳を目指すが笈吊峠の直ぐ横に険しい笈吊岩を通らなければならない。
前以てインターネットでコースの下調べをしていた。それによると右側を登った方が安全ということがアップ
されていたが、この意味がイマイチピンときていなかった。
自分の言葉で言えば、この岩を登るには3つのルートがある。
ひとつは安全なコースとしての迂回路。あとふたつは鎖を使って垂直に近い岩を登るコース。
岩場のコースは数十メートル間隔で平行してあり、笈吊峠に近い方がより厳しい。見たところやはりこの厳
しい方が若干傾斜が垂直に近いようだ。
従って、笈吊峠より離れた方、つまり右側の岩場を登った方がより安全ということ。

今日は朝方少し降ったようで、岩場が濡れて今にもツルツル滑りそう。結局ガイドのSさんの判断で右側の
岩場を登ることになった。
一見怖そうだが鎖はしっかりしているし、良く見上げると足場はっぱいあるので、落ち着いて登れば・・・・。
しかし岩場の手前に「
危険 滑落事故多発」と書いた大きな立看板が建てられていた。油断禁物!!
   



笈吊岩を登る途中で下を振り返る




   

笈吊岩

       
全員無事
笈吊岩を登り上がり犬ヶ岳山頂を目指す。
ここからも急傾斜の道が続く。ブナの木が茂るササの道を登りきると犬ヶ岳山頂。
少し広めの山頂で展望台もあるが、今日の霧では手前の風景さえ何も見えない。
集合写真を撮って下山。
    

犬ヶ岳山頂(1130.8M)

         
下山は山頂から西へ向かい大竿峠より北方向へ進路を取ると直ぐに
経読林道に出会う。
この出会い地点で恐渕方向か、又はうぐいす谷方向かの選択となった。予定では恐渕を通ってという
ことであったが、雨後で足場が悪い状態と予定時間が遅れ気味で日暮れが早いということで、うぐい
す谷を通って帰ることになった。

林道出会いからうぐいす谷入り口まで長い長い長〜い林道歩きであった。舗装道路ではなく自然の
道で時には落ち葉を踏んで、時にはデコボコした道を歩き、また時には石がゴロゴロする道を歩き1
時間3分の長丁場。全員街ではとても歩かない猛スピードで歩いた。しかしコンクリートの道を歩くよ
りは足への影響は感じなかった。

やがてうぐいす谷へ入った。ここも前半は手足を使うくらいの急坂。時々鹿の鳴き声がする。そして沢
沿いのゴロゴロした岩歩き。
駐車場に着いた時はマイクロバスがやっと見える程度に陽が落ちていた。綺麗なトイレの灯りが優し
く我々の帰りを迎えてくれた。
   

経読林道

南登山口

経読岳

広場
(昼食)

笈吊

犬ヶ岳

林道出会い

うぐいす谷分岐

駐車場

10:30

11:05

11:30
11:40

12:10
12:35

13:30
13:40

14:40
14:55

15:32

16:35

17:25



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福岡県東西縦走B 求菩堤山・一の岳への縦走路

求菩提山 782M H20.01.06 求菩提山登山口⇒求菩提山⇒一の岳への縦走路(途中引き返す)⇒5窟コース⇒求菩提山登山口
       
昨年暮からお正月にかけて日本列島を襲った寒波、3日あたりから穏やかな天気に戻り6日は快晴とともに
最高気温は各地とも15度くらいに上がる予報。
ところが前日にアウトドア店より下山地点の野峠が人が入るのも困難くらいの積雪らしく、とりあえず野峠に
は下りずに
求菩提山〜一の岳を歩いて引き返すというコース変更の連絡が入る。

求菩提山資料館前の駐車場へ着いたのが10時過ぎ。予報通り空は快晴。
10時20分駐車場スタート。登山口は駐車場から南西に車道を歩いて2分程度。ここから入山。
ずっと杉林の登山道を歩く。途中で五窟巡りコースへの分岐があり、今日の下山はこのコースを下りて来る。
往路はそのまま北側を歩き、やがて座主坊園池方面からの道と出会い大きな鳥居をくぐって登ると中宮(国
玉神社)に到着。
    

求菩提山への登り

中宮(国玉神社)

      
中宮の横から急な石段を登る。石段は鬼の鐙(あぶみ)と呼ばれ何と850段もあるそうだ。
中宮付近から積雪が目立つようになり冬山の雰囲気が漂いだす。
雪が半分被さった石段を用心深く一段一段と登りあがる。見上げると石段ははるか上の方に続いている。
振り返れば登ってきた石段が、これまたはるか下方に続いている。傾斜もかなりある。時々登山道の横に
ある鎖の助けを借りて登った。
石段を登りきれば
求菩提山山頂の上宮。登山口から約1時間10分。
ここで昼食・休憩。穏やかな天気に恵まれ冬山の昼食・休憩としては珍しくのんびりしたひと時を過ごす。
    


     
求菩提山山頂(上宮)

850段の石段

       
一の岳へは上宮の右側脇を通って西へ向かう。縦走路に入ると積雪が多くなり登山道も白くなりだした。
しかしアイゼン装着は未だ。
上宮から歩いて35分程度で虎の宿跡へ到着。ここでアイゼン装着。誰かがこれでザックが軽くなったと喜
んでいた。進むにつれ積雪は厚さを増してきたような感じ。前を歩いた人の跡を踏まないと膝までズボッと
いきそうなので、あまり景色を見る余裕がない。ただただ下を見て足跡通りに追いて行く。
コースは大きなアップダウンもなくとても歩きやすい。
   

一の岳への縦走路

      
こういうツアーの歩きはガイドさんが先頭を歩くのが通常だが、今日はガイド役のK君の粋なはからいで各
人変わり交代で先頭を歩くことになった。やがて自分の番になって前を見ると、足跡ひとつない銀世界。
先頭だから勿論進路を確かめて一歩一歩慎重に歩かなければならない。しかしズボッ・ズボッと踏み入れ
る感触はたまらない。
皆んなの靴音がライオンがうなるような独特の音を響かせる。

やがて杉の宿跡を過ぎて間もなく一の岳まで1.5Kの標識地点に着く。午後2時10分。ここで引き返すこ
とになった。快適な雪道歩きを楽しんで、ただただ一の岳までの歩きしか考えてなかったが、今日は縦走
歩きでも野峠には下りれないので求菩提山の登山口まで引き返さなければならないのだ。
ッということで時間的余裕がないので、ここで歩いて来た道を引き返す。

求菩提山上宮の手前、胎蔵界護摩場跡の分岐で五窟巡りコースへ入り、その後往路で歩いた道と合流
し登山口へ下りる。
  

先頭を歩く(踏み跡全く無し)

帰路(我々の踏み跡)



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福岡県東西縦走C 鷹ノ巣山(野峠〜薬師峠・巻き道歩き)

鷹ノ巣山(巻き道歩き) 979.3M H20.01.20 野峠⇒鷹ノ巣山の巻き道⇒薬師峠
   
昨日の夜から雨が降り続く。
杷木インターから小石原を通り英彦山方面へ。豊前坊を過ぎたあたりから雪景色に変わった。
4本のタイヤ跡が残った路面は雨によって半分シャーベット状態になっている。マイクロバスは速度を落とし
て慎重に進んだ。雨が雪に変わることを期待していたが、今日は絶望的。

10時5分野峠登山口よりスタート。最初からいきなりの急登を登る。
杉林の急登を登り終えると、後は自然林のアップダウンを繰り返す。深部に進むにつれて積雪は降り続く雨
にもかかわらず溶けずに残っていた。しかし岩峰のためガレ場も多く、足を滑らせないように慎重に進む。

約1時間55分かけて三の岳の取り付き点に到着。見上げるといかにも険しい取り付き点にみえた。
今日はガイド役のSさんの判断で安全面を考慮して三の岳への取り付きを断念。ここが最も手強いらしい。
その後、ニの岳も一の岳も取り付きを断念して巻き道を歩いて薬師峠まで歩いた。薬師峠から車道までの歩
きでは林道の雪が殆んど溶けかかって、小さな小川を歩くような感じであった。
    
      

野峠〜(巻き道)〜薬師峠〜豊前坊手前(赤いラインを歩く)



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福岡県東西縦走D 英彦山(北岳〜中岳〜南岳)

英彦山 1199.6M H20.02.03 豊前坊⇒北岳⇒中岳⇒南岳⇒鬼杉⇒奉幣殿
          
土曜の夜から降り続く雨は3日・日曜早朝のテレビの予報でも降水確率70%の予報を出している。
昨年は天気に恵まれた登山が多かったが、今年は初っ端からどうも天気に恵まれない。もうどうにでも
なれッ〜、レインウェアーを持って行けば良いんだろうと半分開き直った思いで高宮を出発。
ところが集合場所へ向かう途中ハンドルを握りながら何げなく空を見上げると、雲の切れ間がいっぱい。
んッ〜?これからぶ厚い雲が出てくるのかなと、未だテレビの予報を信じつつ半信半疑のまま集合場
所へ向かった。
集合場所の駐車場から西側の背振山系が一望できる。そこで飛び込んできた光景は背振山系が真っ
白。何時も眼にする山の風景とはまったく違った光景。背振山脈とは違う高い山脈が眼の前に聳え立
っているような錯覚さえ覚えた。

九州自動車道を杷木インターで降り豊前坊へ向かう。早朝による睡眠不足(又は時差ボケ)からウトウト
していたら喚声のような声で眼が覚める。マイクロバスは銀世界の中を走っていた。
別所駐車場手前のシャクナゲ荘付近で同じアウトドア店の熊本からのバスと遭遇。そこで今日の下山
予定地点の玉屋神社付近には車が入れないほどの積雪になっているという情報を貰う。
早速、今日の予定コースが変更され、豊前坊から英彦山を歩いて玉屋神社へ降りるコースを玉屋神社
へ降りずに奉幣殿へ降りるコースへ変更された。

豊前坊を10時5分スタート。高住神社に今日の安全を願って参拝し、本格的な登山道へ入る。
登り始めからかなりの積雪。風がなく、空も薄い雲と青空が半々くらい。雨の気配は全く感じられない。
途中では望雲台東側の岩峰を見上げながら、また前回山頂を極めきれなかった鷹巣山が時々顔を覗
かせていたので、それを眺めながら快適な雪道登り上がる。
     

高住神社から間もない登山道

豊前坊〜北岳の中間地点

        
やがて木で作られた階段を登りきり、その後小さなアップダウンを進むと東側にあるクマササとブナ林の
風景を楽しみながら北岳山頂へ。この頃になると空模様は曇り空に転じ雪もチラチラを降り始めた。
北岳からいったん鞍部へ降りて登り返すと中岳。この間30分程度。
一面真っ白で風もなく、人一人見受けられない山頂は静寂な感じそのもの・・ッと感じながら小屋に入る
と数人の登山者が小屋の中で暖を取っていた。
我が隊もここで昼食・休憩。
    

北岳付近のブナ林

中岳

        
中岳で昼食後、南岳へ進む。南岳には展望台があるが、この頃になると遠望は全く見えなくなっていた。
南岳をさらに進むと今日の一番の難所の鎖場。ここはしっかりした鎖があってそうそう怖がることも無い箇
所だが、やはり雪という条件が加わると慎重に降りらざるを得ない。
下ではガイドのSさんが降りてくる登山者を見守っている。時々足の位置などの注意する声が飛ぶ。最後
はTさんと自分の2人。2人で降り終えるとそこには待ち受ける人の影はなかった。あれ〜ッ??
    

南岳を過ぎた鎖場

鎖場を下から見上げる

        
鎖場を過ぎ材木岩を通って鬼杉・奉幣殿・南岳への分岐を鬼杉へ進む。
鬼杉へ向かう途中で鬼杉から奉幣殿へ向かう熊本隊と遭遇。
我が福岡隊も鬼杉を見た後、先ほどの分岐へ戻り奉幣殿への下山につく。
   

今年初めての樹氷を見る

鬼杉付近の登山道

      
奉幣殿では参道の石段を降り別所駐車場へ向かう途中で、帰る間際の熊本隊のマイクロバスと遭遇。
我が福岡隊のバスは別所駐車場で待機中ということで、余席に別所駐車場まで同乗させてもらった。
謝!謝!
帰りは国民宿舎「しゃくなげ荘」の温泉に温まる。



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福岡県東西縦走E 釈迦ヶ岳・大日ヶ岳

釈迦ヶ岳
大日ヶ岳
844.2M
829.8M
H20.02.17 登山口⇒斫石峠⇒釈迦ヶ岳⇒釈迦・岳滅鬼・大日分岐⇒斫石峠⇒大日ヶ岳⇒斫石峠⇒登山口
          
2月の第三週は晴れ間が続く中で冷え込みも激しく山間部ではかなり雪も降ったようだ。
長期予報では17日もそう悪くない予報。しかし、数日前から日曜日に雪マークが入った。
そして今日、九州自動車道では雪が舞う。杷木インターを降りて登山口
斫石(きりいし)峠方面へ向かった。

今日の予定は玉屋神社から岳滅鬼山〜釈迦ヶ岳〜大日ヶ岳〜斫石トンネル登山口の予定を積雪のことを考慮
して、この逆を歩いて最後はしゃくなげ荘へ降りる予定に変更された。
筑前岩屋駅を過ぎたあたりから雪に覆われた山間部の狭いカーブが多い道を、悲鳴をあげるようにマイクロバス
が登り上がる。益々道は凍結状態となり途中でタイヤチェーンを装着。
装着に手間取り予定が相当遅れ出発点の斫石トンネル登山口に着いて入山開始したのが11時。
結局、ここで今日の完走はとても無理とわかり、予定コースを釈迦ヶ岳から大日ヶ岳へ登り、またこの登山口へ
戻ってくることに変更。
11時に登山口から入山した頃には日が射して周囲の銀世界が眩しくなった。登山口でアイゼン装着。
      

登山口は右(向こうは斫石トンネル)

        
雪道を登り上がると10分で釈迦・大日の分岐(
斫石峠?)。これより急勾配を登ると間もなく釈迦ヶ岳山頂。
意外とアッという間に着いてしまった感じ。尖がった山容の釈迦ヶ岳山頂は狭く、参加者21名の大所帯で
は山頂に立つのがやっと。
時刻は11時45分。この頃には横殴りの雪が舞って周囲の視界は殆んど見えない。
     

狭い釈迦ヶ岳山頂

       
釈迦ヶ岳山頂から岳滅鬼方向へ、急斜面を降りた岳滅鬼・釈迦ヶ岳・大日ヶ岳の分岐地点で昼食。
冷え切った体を温めようとしたら、スープもインスタントコーヒーのスティックも忘れていた。これではただのお
湯でも飲む以外にないと思っていたら、何かのためにと何時もザックに入れていたアウトドア店からの試供品
アミノバイタルが出てきた。お〜!・・有難や! これをお湯で溶かして飲んだ。以後体調が良かったのはこ
のお蔭か。

昼食後、この分岐を大日ヶ岳方向へ歩く。釈迦ヶ岳を巻くような感じで往路で通った
斫石峠に戻り大日ヶ岳を
目指す。ここからのルートは凄く変化に富んでスリルがある箇所が何箇所も。
一人一人間隔を空けて這い上がったり降りたりの連続で21名の大所帯ではタイムも大きくロス。
    

難所その@

難所そのA

       

難所そのB

難所そのC

      
大日ヶ岳の山頂は樹木に覆われていて視界はよろしくない。ただ東側だけ見通せて英彦山が太陽に照らされ
て神々しく聳え立っていた。中岳の上宮、南岳の展望台もはっきり見えた。
下山は同じ道を戻り
、今日のガイドK君が張ってくれたロープを使いスリルをもう一度味わいながら斫石峠から
トンネル横の登山口へ戻る。
    

大日ヶ岳山頂(向こうに見えるのは?)

英彦山でした

       
福岡県東西縦走シリーズはこの後、馬見山〜屏山〜古処山を残していますが、私の参加はここで終わりにします。
今回は雪により縦走がズタズタになりましたが、暖かくなってもう一度このシリーズの復活が再現されそうですから
その時には歩けなかったルートに参加したいと思っています。
今まで訪問していただいた読者の皆さん、有難うございました。また何処かで。


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