自然歩道  

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馬見
屏  
977.8M
926.6M
H20.02.24 栗河内登山口⇒馬見山⇒宇土浦越⇒屏山⇒宇土浦越⇒鮎帰

          
kazさん、風来坊さんと3人で馬見山へ登ることになった。2週間前に同じ3人で古処、屏山を登っている。
今日はそのお隣の馬見山。直前では一週間前に福岡県の山間部にも寒波が襲来し、楽しい雪道歩きが出来た
が、その後雪が降った気配は無く、一週間前の長期予報では一週間ずっと晴れマークが入っていた。
ところが4・5日前から急に24日に雪マークが入る。しかも24日だけ。

朝倉街道を朝倉方面へ向かって走る車窓から宝満山をはじめ大根地山、砥上岳、目配山の低山も麓からスッポ
リと白一色に覆われていた。
栗河内の公民館前から小さな案内板に従って山側へ入り、栗河内の集落を抜け狭い林道を砂防堤方向へ進む。
進むにつれて林道には雪がすっぽりと覆われ、唯一残っていた1台のタイヤ跡も消えてしまった。
車は更に進んで小さなカーブへ差し掛かった時、タイヤがスリップ気味になった。ここで引き返し国道沿いの公
民館駐車場へ駐車させてもらう。ちょうど公民館は休日でシャッターが降りていた。

登山準備をして8時40分スタート。引き返した道を再び歩いて栗河内の集落を抜け砂防提の登山口を目指す。
集落の途中で古処山系の地図をコピーした案内箱が置かれていた。コピーを1枚貰う。地図の裏側には今まであ
まり知らなかったことが記述されていた(後述)。

引き返した地点から先の道はずっと雪で覆われていた。雪で覆われているのではっきりとはわからないが、どうも
道がデコボコで車高が高い車でないと難儀するのではないかと思われた。引き返したのは正解だった。

やがて前方に砂防提が現れる。公民館から歩いて35分。登山口はその手前右側から入山。
      



砂防提(右側登山口)
  
  

公民館から栗河内集落を抜ける

       
登山道にはかなりの積雪があった。マイナーなルートとばかり思って雪道のことだから道を捜すのが大変かなと
と思っていたが、登り始めはテープも標識もあって意外と歩きやすかった。
しかし、中盤以降時々テープを見失ったり、倒木もある杉林の中で雪による不鮮明さも加わり、暫らく立ち往生す
ることもしばしばあった。そこを3人で手分けして道を捜す。
やがてこの急登を登り詰めると縦走路に出た。砂防提登山口から1時間。
    

砂防提〜縦走路への登り

        
縦走路に出ると標識に従い馬見山を目指す。縦走路の歩きは素晴らしかった。まさに白一色の世界。
良い歳をしたおじさん3人が周囲にはばかかることなく感嘆の声をあげる。我々だけでなくこの景色に遭遇すると
誰でも感嘆の声をあげることには間違いないのだが。
縦走路に出て馬見山へ向かう当初はヤブツバキ(かどうかわからない)のような樹木の葉に雪が被っている。葉
っぱ5・6枚が身を寄せ合うようにして雪の寒さと重さに耐えしのんでいるようだった。
やがてリョウブやアブラチャンの樹木になると、更にこの白銀の世界は輝きを増した。

嬉しいことに縦走路を歩いたのは我々3人が最初。踏み跡ひとつ無い雪道歩きは格別のもの。深いところで30
センチはあったろうか。そして雪質がパウダーのようにサラサラ。一歩踏み入れると雪がサラサラと拡散する。
私が今まで歩いた雪とはまったく違う雪質。これも驚きのひとつだった。
     

馬見山手前の縦走路(リョウブ、アブラチャン)

      
馬見山の山頂は2つあり、最初の山頂でアイゼンを装着。遠望はまったく望めなかった。
アイゼン装着後、3角点がある山頂を通って宇土浦越えを目指す。
    



馬見山山頂(三角点)
  
  

馬見山直前の縦走路

      
宇土浦越で昼食。風を避けるため鮎帰方向へ少し降りて昼食。
昼食後、時間的に余裕もあり、これから
屏山までピストンし宇土浦越から鮎帰へ降りることにした。
ここで思わぬ事実に遭遇。宇土浦越から歩き始めて雪道に1・2人の踏み跡出現。どうやら宇土浦越で我
々が昼食を取っている間に通過したようだ。

雪は降ったり止んだりの状態だったが、風が多少今までより強くなり頬に当たる雪が少し痛さをました。
宇土浦越から屏山の間は急勾配の降りと登り。元気3人組の歩きは続く。
途中で860Mのピークがある。ここは避けて脇道を歩けば楽だけど敢えてピークを越えてみることにした。
前を歩いた踏み跡は脇道へ進んでいる。ここからピークを越えて脇道と合流するまで、再び踏み跡が無い
雪道を歩く。

最後の長い長い急勾配の登りを登りきると屏山山頂。前回の時より山頂は真っ白。霧氷が素晴らしかった。
古処山方向の道には前を歩いた登山者の踏み跡がついている。恐らくこの登山者達は古処山までの縦走
だったようだ。
     



屏山山頂
  
  

宇土浦越〜屏山の縦走路

      
屏山山頂で一息入れて宇土浦越へ引き返す。宇土浦越から昼食した地点を通り鮎帰を目指す。
登山道を下りきると林道に出た。長い林道を歩いて国道と交わる鮎帰に着く。宇土浦越から1時間
5分。
鮎帰から駐車させている公民館まで2.6キロ。江川ダム沿いの国道を歩いて公民館前へたどり着
いた。
    

宇土浦越への帰路

今日の終着点(鮎帰)

     
参考までに栗河内の集落で案内板の箱から取り出した地図の裏面の内容を簡単に要約。
@ここは朝倉市江川で集落名は栗河内(くりごうち)。この地は平成27年完成予定の小石原川ダムによって
 水没する。ダムの大きさは江川ダムの1.67倍
A明治政府の政策に不満を持ち熊本の神風連の挙兵に呼応して明治9年に秋月の士族団が乱を起こす。
 豊津で敗れて小石原を経て江川の栗河内へ落ちてきた。ここの民家で群議を開き大半は古処へ分け入った
 が、残った七士は責任を一身に背負って栗河内で自刃。
 後、明治40年七士の碑が建てられた。
       

公民館前

砂防提

縦走路

馬見

宇土浦越(食事)

屏山

宇土浦越

鮎帰

公民館前

8:40

9:15

10:15

10:30
10:50

11:20
11:50

12:35
12:45

13:15

14:20

15:00

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