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八幡岳 764.0M H20.07.27 八幡岳峠⇒オオキツネノカミソリ群生地⇒八幡岳⇒八幡岳展望所⇒池高原

               
7月6日天山の思い出が醒めやらぬ内に一通のメールが入った。
メールは肉まんさんから。八幡岳のオオキツネノカミソリを見に行きませんかというお誘いであった。
肉まんさんはタクさんから八幡岳は多良岳、井原山に次ぐオオキツネノカミソリの群落地だということを聞いた
らしく、その話に多いに興味を注がれ早速仲間を誘って登る計画を立て案内をタクさんへお願いしたようだ。
快く引き受けていただき24日には下見で八幡岳の群落地を歩かれたようだが、まだ一分咲き程度だったよう
で肉まんさんへ状況のお知らせが入る。
タクさんには折角福岡からキツネノカミソリを期待して来るのに一分咲きでは申し訳ないという気持ちが働いた
と思うが、肉まんさんは初めての山だからと「登ります」という返事をしたようだ。
その後、こちらにも状況のお知らせが入ったが、「一分咲きでもかまいません行きます」という返事を送った。
八幡岳のオオキツネノカミソリが見れれば、今年は多良岳、井原山の3大群落地を見れるぞと期待が膨らむ。

メンバーは地元タクさん、福岡より肉まんさん、風来坊さん、自分。& 佐世保からKAさん 計5人。
風来坊さん運転の福岡組は長崎自動車道をひた走り、多久インターで降りて集合場所である道の駅「厳木」
へ向かった。
道の駅には既に佐世保からKAさんが到着していた。ほどなく地元タクさんも到着し池高原の駐車場へ移動。
池高原の駐車場で1台の車に乗換えて八幡岳峠へ。
ここの登山口よりスタート。午前8時10分。ここから暫らくは車が通れる林道を歩く。カラスウリが我々を迎え
てくれた。
   



カラスウリ
     

八幡岳峠登山口

      
林道を歩いて約10分余り、川内峠からの登山道との合流点に出くわす。ここで林道のような広い道と別れ本格
的な登山道に入る。暫らくは杉の植林帯で何の変哲もない薄暗い登山道をモクモクと歩く。
先方でタクさんがじっくり腰をおろして、どうやら野草を撮っている感じ。近づいて花の名前を尋ねるとハグロソウ。
上唇と下唇を大きく開いて何か唄っているような感じ。私にはアヒルが大きく口を開けて何か唄っている感じがす
る。なかなかほほ笑ましく、じっとみているとテレビ漫画に出てきそうな気がする。

なおも暗い杉林の中を歩き続けるとやがて小石で積み上げられた低い壁のようなものが流れに沿うようにあった。
それが何なのか見当はつきかねたが、自分には山水をそこに集めるための導水路の跡のように思えた。
その辺りの登山道に小さな沢の水溜りがあり、そこで先頭の足がピタリと止まった。
何か小さなものが生息しているらしい。最初は「おたまじゃくし」で通り過ぎようとしていたが、タクさんと風来坊さ
んがひょっとしたらサンショウウオでは?と。
そこは生物に詳しい風来坊さん「サンショウウオに間違いありません」。KAさんの飲み水用のアルミコップですく
い上げ暫らくデジカメ撮影。しかしコップの中では暗いのでコップの外へ出すようにしたが、風来坊さんによると人
間の体温はサンショウウオにとっては火傷するほどの熱さ」ということで掌にタオルを覆ってそこに乗せて観察?
とデジカメ撮影。その後元の水溜りへ戻す。お疲れさん! 
おっさん5人に囲まれてびっくりしたろうに!
     



ハグロソウ
  
  



ブチサンショウウオ
    
   

川内峠からの登山道との合流点

        
サンショウウオの箇所を過ぎやがて源為朝を祀った箇所付近になると、あの鬱陶しい杉林からケヤキやミズキの自
然林へ変わる。
やがて先方にオレンジ色した花弁が見えてきた。やっとオオキツネノカミソリの生息地に着いた。
正直言ってこれまでの花の気配も無い杉林の連続には、これで本当にオオキツネノカミソリに出逢えるのだろうか
と疑いたくもなりそうな雰囲気であったが、やっとお目当ての花に出逢えた。
しかし最初は登山道沿いにポツリポツリと咲く程度であった。もっと上にいっぱいありますよと言うタクさんの言葉に
励まされて先へ進むと、先方上の斜面から登山道にかけて、あの懐かしいオレンジの群落が静かに姿を現した。

あ〜ッあったあった〜!!と皆んな大喜び。夫々思い思いに撮影ポイントを見つけてデジカメ撮影に夢中。
おっ〜と注意注意!。蕾みのカミソリが歩く登山道にも咲く時期を待って立っているのがいっぱい。踏み倒さないよ
うに・・・!!
咲き具合は全体的には二分咲き程度。まだ蕾みのものがいっぱい。しかし場所によっては五分咲きくらいの所も。
これが見頃を迎えると本当に素晴らしい光景になるだろうと想像を膨らませる。

群落箇所は大きくカーブして登りあがる登山道、そこに並ぶ頭大の苔むした石段の登山道、緑豊かな自然林の中
で浮かび上がるオレンジの花弁の群落は本当に素晴らしい。暫らく足をとめてこの景色を堪能。
それに静かである。今日出逢った登山者はこの群落で出逢った上から降りてくる1組の夫婦連れのみ。日曜日で。
もし登山者が押し寄せたら、こんなすばらしい景色はとても無理だろと思いながら至福の時を過ごす。
   

       
ここで記念撮影。男っ気ばかりの写真ではちょっと寂しいねという言葉が飛び出す。まぁ〜しょうがないね。
皆んなでオオキツネノカミソリを堪能し八幡岳山頂を目指し登り始めたところで、タクさんが誰かビニール袋を
持っていませんかと呼びかけた。
ここから山頂までは数分の箇所。山頂は木陰が無いからちょっとだけ登山道へ降りてきて休憩するためか、弁
当やお菓子の空袋のゴミがやたらに多く、それを拾って集めるということであった。
ちょうど何かのためにとビニール袋を持っていたので差し出したら、肉まんさんがなんと本物のごみ収集袋を
ザックから取り出した。肉まんさんの心構えに脱帽。
ここから山頂まで数分間を全員で清掃登山をして山頂到着。午前9時50分。
   

登山道で(タクさん提供の画像より)

      
山頂は九千部山と同じ様にアンテナなどの施設があって、車道もここまで走っている。
山頂のピークは2つあるようで、オオキツネノカミソリがある登山道を登り上がったところがいわゆる八幡岳山頂
(764M)、その先が展望所となっている。
展望は素晴らしい。6日に登ったあの天山が聳え立っている。眼前には女山(おんなやま)。女山の由来は或る
ポイントからみると女性の顔に見えるかららしい(表現を少し聞き間違えたかも)。
そして展望所より見下ろす蕨野の棚田の風景が素晴らしい。日本棚田百選にも選ばれている。
写真では手前の緑の斜面に隠れて見えない棚田があり、実際はもっと広いらしい。棚田にも詳しい風来坊さん、
ここの棚田は石垣で作られていて、それが棚田の美しさを増す要素にもなっているということであった。
    

八幡岳(風来坊さん提供の画像より)
肉まんさんが持っている袋がゴミ収集袋

蕨野棚田(八幡岳展望所より)

     
下山は池高原へ下りるコースを歩く。山頂近くでは2箇所パラグライダーを発進させる板で作った助走路が設置さ
れている箇所があった。風向きによって発進する助走路を変えているのであろう。

その後数箇所の車道を横切り池高原へ着く(午前10時45分)。キャンプ場横では大きなウバユリが咲いていた。
キャンプ場近くにナルコユリを保護しているところがあるということで、行ってみたが大きなカヤが我がもの顔で覆
い尽くし、現在のところナルコユリの姿は見当たらなかった。
駐車場では花火に使った燃えカスが多く散乱し、タクさんと風来坊さんが八幡峠に置いた車を引き取りに行ってい
る間に皆んなで拾ったが、燃えカスが多くてきりが無い。今日のゴミ清掃の収穫は下の写真くらいになった。
    



今日収穫のゴミ

池高原横の養魚場

     
帰りは「きゅうらぎ温泉 佐用姫の湯」で汗を流し、ここで全員で昼食をとる。
昼食後は佐世保からのKAさんとお別れし、タクさん先導で「岸川まんじゅう」へ向かう。今日はお気に入りのまん
じゅうが手に入るように前以て肉まんさんが注文してくれたので、店に入ったときには注文の品は既に包装紙に
包まれて、我々の来店を待っていてくれた。
そしてまたまたタクさんに多久インターまで先導して頂いて長崎・九州自動車道を走り無事福岡へ到着。

タクさん 先日の天山に引き続きお付き合い頂いて本当にお世話になりました。
八幡岳の知識もなく、ましてやそこに多良岳、井原山に匹敵するオオキツネノカミソリの群落があろうとは考えも
しませんでした。
想像以上の素晴らしい群落地でした。一分咲きでも行きますとメールしてよかったと思っています。
またいずれの機会に八幡山を再び訪れる機会がありますように。

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