自然歩道
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猫の丸尾 |
1020M |
H20.08.07 | 大山祇神社⇒岳滅鬼峠⇒猫の丸尾⇒こもり水峠⇒鬼杉⇒大山祇神社 |
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大山祇神社鳥居前の沢を渡る |
登山口より25分で岳滅鬼峠到着。 東へ進めば岳滅鬼山へ、今日は反対の西へ猫の丸尾へのコースを進む。しかしここからの道はスズタケが背丈 以上に生い茂る歩き難いコース。時には腰をかがめてスズタケのトンネルを潜り抜けることもしばしば。 岳滅鬼峠からMちゃんの足取りが軽くなり元気を取り戻したようだ。一安心。 悪戦苦闘を続けながらスズタケが生い茂る登山道を進んでいるところで、先頭を歩くMちゃんが急に悲鳴をあげて 「へびが・・・へびがいる〜」と飛び上がるように後ずさりしてきた。 よく見ると小さいがマムシのようだ。凧さんがストックで払いのけて一端登山道から外れたので、そのまま藪の中 へ逃げ込むかと思ったら、また登山道へ戻ってきた。そして後に続く自分の方へ下りだしたのでストックでマムシ の前を叩いて脅す。やっと気付いたのか藪の中へスルスルと姿を消した。 凧さんによると発見時は攻撃体勢(防御体勢)をとっていたそうである。 暫らく歩き続けると登山道はスズタケにかわってシャクナゲの樹も見られる自然林にかわり随分歩きやすくなった。 |
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岳滅鬼峠から猫の丸尾を目指す |
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登山道から眺める障子岳? |
露岩箇所を通過するのはちょっとしたアドベンチャー気分。なかなか面白い。 やがて凧さんが「いよいよやってきましたよ〜」と声をかけてくれたのが、車の中で聞いていた最も注意すべ き箇所、5mの岩場だ。 まず凧さんがザックから道具を取り出し2人にタスキみたいなもの(スリング)を渡し、腰に巻いてカラビナで ザイルに引っかけるように指示して自力で岩場を登った。そして上でザイルを木に固定し安全を確保して2 人へ登るように指示。 まずMちゃんが登る。途中で「怖いよう〜」と言ったような気がするがそのままスルスルと身軽に登り上がる。 続いて自分が登る。登る途中で腰に巻いたスリングが足首まで下がっているのに気付いて、少しザイルを引 っ張るようにお願いしてスリングを腰までの位置へ戻して登りあがった。 その後何回もアップダウンを繰り返す。 |
難所5mの岩場 ザイルを使って登る |
やがて眼前に猫の丸尾が見え隠れする。すぐ目の前にあるのだが登山道を北の方へまわりこんで進むしか道 はないようだ。 露岩が多い登山道から樹林帯の中を歩く道へとかわり、おまけに踏み跡不鮮明でテープを探しながら進む。 テープも色あせて心もとない。恐らく初めての一人歩きだったらちょっと不安になるかも知れない。 最低鞍部の標識がある箇所へ出ると今度は最後の急登の登り。足元は小さなササが生える歩きやすい勾配。 すると上前方で何やら動く物体。目を凝らすと2匹の鹿が飛ぶような速さで横切って行った。 すると今度は後方を1匹がこれまた飛ぶように走り去った。距離も近かったので走り去る鹿を間近に見たので びっくりした。 びっくりしたのは人間だけでなく、あまり姿を見ないところに人間が突然現れたので鹿の方こそびっくりしたので はないかと思った。周辺の樹木の皮が食い剥がされていて痛々しかった。 |
猫の丸尾(1020m) 西面は樹木なし |
猫の丸尾より往路を振り返る |
斜面を登りきったところで平坦に近い尾根を廻り込むと猫の丸尾。 片側西斜面は樹木がない斜面になっている。見通しは抜群。往路を振り返ると岳滅鬼山から尾根伝いに延びる 小さなピークが幾つも連なっている。このピークを何回もアップダウンを繰り返しながらやっとここにたどり着いた のだ。いつもの事ながら、よくこんなに歩いたもんだ。 山頂東側は大きな樹木が生い茂って西側とは対照的。接点の山頂は朽ち落ちた倒木で標識もない。凧さんから カマボコ板大の標識が以前あったと聞いたので付近を捜してみたが見当たらなかった。 ここで食事・休憩。凍らせて持ってきた麦茶がほどよく溶け、ゴクゴク飲んで熱くなった体を冷やす。うまい。 風は到着時は微風程度であったが、ほどなく風が出てきたので凧さんカイト浮揚に挑戦。しかし風は続かずほん の数メートル揚がっただけで諦める。 |
猫の丸尾 |
今日の浮揚はここまで |
空模様も今までの晴天から少しずつ積乱雲が出始め空模様が怪しくなってきた。それに遠くでカミナリがゴロ ゴロと鳴り始める。急いで下山開始。 |
ゴロゴロと鳴り始め帰路を急ぐ |
英彦山南岳の大岸壁が見える頃にはこもり水峠を過ぎ裏英彦山道に出ると見覚えがある風景。そこから鬼杉 へ進路を取る。 すると前方にオレンジ色の花が。ひょっとしたらと思いながら近づくと紛れもなくキツネノカミソリではないか。 webで英彦山にキツネノカミソリがあると情報を得ていたが、まさかここににあるとは思ってもいなかった。 最初は数株のカミソリがポツンポツン。まぁこんなもんかなと思いながら進むと、なんと前方に群落が。 規模は多良や井原、八幡ほどではないがまさに群落そのものであった。 もっと撮りたいところであったが、登山道が群落と接するところはほんの僅か。登山道は残念ながら群落より ぐっとそれていた。人が入りこむことがないように願う。 群落地を過ぎて鬼杉へ向かう。 鬼杉では途中で出逢った登山者からイワタバコが咲いていると聞いていたので、早速凧さんイワタバコを見つ けた。多良岳と同様岩にへばりつくようにひっそりと咲いていた。暗いので何回も撮ってその内の1枚でも良い のを期待したがやはり全部ピンボケ。 この頃からカミナリの音が近くで鳴り始めたと思った矢先、パラパラと急に雨が降ってきた。 ルートを地図上で確認するため携行していたGPSの電源を切り、ザックカバーを付けウィンドブレーカーを羽織 って傘をさして下山。降り始めはかなり強い雨脚だったが次第に弱くなり林道へ出た時は殆んど雨はあがって いた。 帰りは「しゃくなげ荘」で汗を流す。 |
キツネノカミソリ(裏英彦山道) |
凧さん、Mちゃん 井原山に引き続き私の希望箇所をお付き合いしていただいて本当に有難うございますた。 前から一度歩きたいと思っていたルートでしたから、歩きが実現してよかったです。 アップダウンの連続はちょっとしたアドベンチャー気分に浸ることが出来ました。特に5m岩場での緊張感は 忘れられません。Mちゃんもしっかり頑張りました。 |
参考Map |
参考までに岳滅鬼峠〜猫の丸尾〜鬼杉までのGPS軌跡です |