自然歩道  

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大日ヶ岳&峰入古道

829.8M

H20.10.18 斫石峠登山口⇒大日ヶ岳⇒愛敬瀬戸⇒笈つり⇒貝つり⇒陣尾⇒行者堂
             
一昨年の秋よりアウトドア店シェルパで始まった福岡県東西縦走に参加し、途中から雪の季節に入り例年に無い
積雪のため縦走の軌跡は途切れ途切れになってしまった。
それでもなんとか英彦山系の西端である大日ヶ岳を踏むことは出来ていた。しかし大日ヶ岳より小石原方面へは
未だ下りたことがない。
そこでシェルパの大日ヶ岳・峰入古道歩きに参加することになった。今日は私がシェルパ店の山行に参加を始め
て以来よくお会いし、もうすっかり顔なじみになったFさんも参加。

参加者は13名。地味なルートにしては参加者は多い。
自動車道を杷木ICで降り、途中日田英彦山線岩屋駅へ立ち寄り斫石トンネルを目指す。
登山口は斫石トンネルの手前から。9時10分スタート。
急登を登ると10分で大日ヶ岳と釈迦ヶ岳との分岐に達する。左へ大日ヶ岳へ進路をとると分岐より約55分で大
日ヶ岳山頂へ達する。スタートから約1時間5分、意外とあっさり着いたという感じであった。
   

峰入古道動画⇒クリック
   

大日ヶ岳(大日、釈迦分岐を過ぎた所)

      
大日ヶ岳の山頂は樹木に覆われて視界は利かない。わずかに北東側に開けたところがあって、そこから手前に釈迦
ヶ岳、その向こうに猫の丸尾方面、一番奥に英彦山が見える。今日は天気が良くまさに秋晴れ。英彦山中岳の神社
の屋根がはっきりと見えた。
   

大日ヶ岳より釈迦ヶ岳、英彦山方面

大日ヶ岳山頂(視界は左の写真のみ)

        
大日ヶ岳からの峰入古道は初めて歩くコース。
同じ山系とはいえ東西縦走で歩いたのと同じ様な感じのコース。とりわけアップダウンが多い。それも小さなアップダ
ウンではなくかなり高低差がある歩きの連続。下る途中から鞍部が見え、その鞍部の先には急登が見えるという繰り
返しで、何回これを繰り返したかは覚えていない。

大日ヶ岳から15分ほどで愛敬瀬戸を通りそこから1時間ほど歩いて一端林道に出て再び登り上がると5分ほどでちょ
っとした岩稜に達し、そこで昼食、休憩。
岩稜の上で弁当をひろげていると2匹のスズメバチが周囲をウロウロ。特に隣に座る登山者にしつこいくらいまとわり
ついている。周りから「払いのけない方が良いよ」、「動かない方が良いよ」と声がかかる。
自分のところへも飛んできたので、白い軍手をはめてハシを使った。弁当を粗ガミのまま早々と片付けて、一目散に
その場を退散。日陰よりも日向の方が警戒(攻撃)体勢の対象になるように感じた。
   

峰入古道

峰入古道

       
食事した箇所からはヤセ尾根あり、岩場ありのちょっと油断すれば危険な箇所の連続。岳滅鬼峠から猫の丸尾を歩い
た時と同じ様なアドベンチャー気分を味わう。
「笈つり」、「貝つり」、「観音岩」と表示された箇所を歩く時が最も変化に富んだ面白い箇所に感じた。
     

峰入古道 ヤセ尾根

峰入古道 岩場を乗り越える

       
「貝つり」と表示された箇所より2・3分、小さなヤセ尾根を登りあがるとその先は垂直に近い降り。
ここは一人ずつ時間を掛けて慎重に降りる。
ガイドのSさんが下から慎重に誘導。この箇所が今日のコースでは最も緊張した箇所であった。
    

峰入古道 ヤセ尾根を登った先はロープを使って急降下(最も難所に感じた箇所)

        
このスリル箇所からまた杉を中心とした樹林の中の歩きとなりもくもくと進む。ここも大きなアップダウンの繰り返し。
歩く途中で英彦山方面の視界が拓ける箇所に出た。大日ヶ岳、釈迦ヶ岳から英彦山方面が一望できる。
傍には大日ヶ岳が見える。よくもあんなところから歩いてきたもんだと、何時ものことながらつくづく思った。
樹林の中をもくもくと歩いてきたお蔭で、このパッと拓けた景色は疲れきった体には精神的に大きな清涼剤だ。
     

英彦山、猫の丸尾方面

大日ヶ岳、釈迦ヶ岳方面

       
後半の状林歩きは益々ハードになる。5時間近くアップダウンに耐えてきた脚の疲れは相当のもの。
特に急傾斜の斜面には相当閉口した。思わぬ所でつまづきそうになる。
やがて右斜面方向より車の騒音が耳に入りだし間もなく下山地の行者堂でたどり着いた。約5時間10分の歩
きであった。
      

峰入古道(いよいよ最終歩き)

行者堂

        
これでほぼ福岡県東西縦走シリーズ(大平山〜古処山)を歩くことができた。
未だ求菩提山から途中で引き返した一の岳〜野峠を残しているが、来年春あたりにまたこのシリーズを企画する
とのことで、楽しみにしている。


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